第二新卒で新卒よりもいい条件の職場に就職する人が年々増えています。
第二新卒とフリーター、既卒は根本的に違う概念の言葉ですが、言葉の意味をよく区別せずに使う人も増えています。
ここでは第二新卒とフリーターの違い、それぞれのメリットとデメリット、就活をしていく上での注意点などについて詳しく見ていきましょう。
第二新卒はフリーターとは違い、就活でも有利
第二新卒とは大学や高等学校を卒業してすぐに新卒として就職し、その後3年以内に会社を辞めて転職する人のことを指します。
平成27年度の第二新卒者の数は約14万人ですが、同年3月に卒業して就職した新卒者の数はおよそ44万人ですから、新卒で就職してもその3分の1は3年以内に退職して第二新卒として就活を始めることになるわけです。
新卒者の離職率がこれほど高い理由としては終身雇用制の崩壊や転職のしやすさを挙げることができます。
日本では働き方改革2019年4月から施行され、従来の雇用制度は根本から変化しつつありますが、これに伴って日本で古くから美徳とされてきた終身雇用制度が崩壊してしまったというのが企業で働く人たちの実感です。
第二新卒のメリット
終身雇用制度が幅を利かせていた従来の職場では、就職先をわずか3年で変える人は辛抱がない、忍耐心に欠けているという見方が主流でしたが、働き方改革が推進されるに伴って転職は悪いことではないという意識が日本にも定着してきました。
特に第二新卒の場合には学校を卒業してまだ3年しか経っていないため、フレッシュさややる気の点では新卒と比べても見劣りがしないというのが企業側の味方です。
それに加えて第二新卒は新卒で入社した会社で正式な社員教育を受けていますから、社会人としての基本的なマナーはすでに身につけているという利点があります。
大企業の場合、新卒社員を採用すると社員教育に1,000万円もの費用をかけることも珍しくありませんが、第二新卒で採用すれば新人教育にかける費用も半分の500万円で済むといわれています。
5人の新卒を採用すれば新人研修費は5,000万円ですが、新卒の代わりに5人の第二新卒を採用すれば研修費は2,500万円で済むことになります。
また、第二新卒は新卒者よりも目的意識が明確で、「2度目の就職では失敗したくない」という思いが強いので、離職率が低いという点も企業側から高く評価されています。
フリーターとは
一方、フリーターについてはどうかというと、「フリーター」という言葉自体が和製英語である「フリーアルバイター」からできた略であり、第二新卒のように明確な定義はありません。
一般にはアルバイトまたはパートなどの非正規の雇用で生計を立てている人がフリーターと呼ばれていますが、年齢層としては15歳から34歳までがメインとなっています。
フリーターは正社員の経験がないのが原則ですが、中には新卒で就職した企業を辞めてフリーターとして働き始める人もいます。
このようなフリーターは新人社員の研修を受けていますから、第二新卒と比較した時に明確な違いがないこともしばしばあります。
第二新卒でフリーターをしている人もいる
さらに、一旦就職した会社を辞めて第二新卒の身分となり、正社員として雇用されずにフリーターをしている人もかなりの数存在します。
第二新卒がフリーターで働くことのメリットとしては「社会人としての経験を積むことができる」「第二新卒として就活している間も生活費を稼ぐことができる」「フリーターとして働いている職場で有用なスキルを磨くことができる」などを挙げることができます。
ただし、フリーターで働いていてもシフトがきつくて時間が思うように取れず、第二新卒として就活に専念できない、あるいはフリーターでも結構食べていけるので正社員になるための就職活動に身が入らないといった弊害も出てきます。
20代、あるいは30代前半であればフリーターで働くのも悪くないかもしれませんが、50代、60代になった時のことを考えるとフリーターのままでは将来が心もとないのも確かです。
最初の会社を辞めてまだ間もないのでしたら、できるだけ早くフリーターの身分から脱出して第二新卒として正式に就職することをおすすめします。
第二新卒であれば賞与や各種手当もあり、社会保険制度が充実している職場で正社員として働ける可能性が大です。
第二新卒とフリーターとは企業側の待遇が違う
就職活動をしていると実感することですが、第二新卒とフリーターとは企業側の待遇が全く違います。
有名企業や大企業でも第二新卒専用の枠を設けるところが増えていることからもわかるように、第二新卒者を積極的に採用したいという企業は多いのですが、フリーターを正社員として採用する企業はほとんどありません。
第二新卒者の中には就活に専念するために最初の会社を辞めてフリーターになる人がいますが、これは企業側からは歓迎されませんのでやめたほうが無難です。
一旦フリーターとなってしまうと正社員ではなくてアルバイトとしてしか採用してくれない企業もあります。
こうなると新卒で入った会社を辞めてまで何のために転職をしたいのかが分からなくなってしまいますし、安定した将来の計画を立てることもできなくなります。
ただ、フリーターといってもずば抜けたスキルを持っている、あるいは企業研究をしっかりと行なって業界にも詳しい場合には面接で受かることもありますので、自分に自信のある人は諦めずに就活を続けていくようにしましょう。
第二新卒におすすめの転職エージェントとは?【フリーターから抜け出す方法】
第二新卒で希望通りの企業に就職するためには、転職サイトよりも転職エージェントを活用する方が効率の良い就活を行うことができます。
ハローワークを利用する方法もあるのですが、現在フリーターとしてではなくて正社員として最初の会社に勤務している場合には登録の面などでなかなか時間が取れないこともありますから、時間的に融通の利く民間の転職エージェントの方が便利です。
転職エージェントでは各人の長所を最大限に引き出して優良企業とのマッチングを行ってくれますから、条件の良い企業に正社員として入社したい人にはおすすめです。
転職エージェントのほとんどは無料で登録することができますが、第二新卒やフリーター、既卒者に特化したところを選ぶようにすることがポイントです。
応募手続きも代行してくれる「マイナビジョブ20’s」
「マイナビジョブ20’s」は転職業界では大手のマイナビが運営している20代向けの転職エージェントです。
利用者数が15万人以上で、取り扱っている20代向けの求人案件も2,500件以上に上るマイナビジョブ20’sでは専任キャリアアドバイザーが綿密な個別キャリアカウンセリングを行った上で最適な仕事を紹介してくれます。
履歴書・職務経歴書の作成サポートと添削を行ってくるばかりではなくて、応募手続きも代行してくれますし、面接日程の調整も任せることができます。
ですから会社をまだ辞めていない人、あるいはフリーターになって働いているけれどシフトを自分で動かすのが難しい人でも無理なく就活をすることができます。
尚、大学か大学院・短大・専門学校を卒業はしたけれども既卒未就業者の場合には「マイナビジョブ20’sアドバンス」を利用することができます。
フリーターや第二新卒の就活に特化した「JAIC」
フリーター生活から抜け出したい、停滞した現状から一歩進んで正社員として安定した生活をしたいと考えている人におすすめなのが「JAIC(ジェイック)」です。
フリーターから正社員になるのはそれほど簡単なことではありませんが、やる気とスキルさえあればJAICで理想の職場を見つけることも夢ではありません。
第二新卒向けの案件も豊富に扱っており、履歴書対策なども丁寧に行なってくれますから、新卒で失敗した教訓を生かして間違いのない再就職をしたい第二新卒の人はぜひJAICに登録して快適な就活をしてほしいものです。
第二新卒の面接で予想されるあらゆるシーンにも対応しており、面接官から出される質問に対する回答のコツなども伝授してくれますし、大手企業に転職するためのアピールポイントなどもJAICの専任キャリアコンサルタントが指導してくれます。
第二新卒またはフリーターで女性の場合には、JAICの「女子カレッジ」コースを選べば就活メイクなども含め、女性に特化した就職講座を無料で受講することもできるようになっています。
フリーター・第二新卒の男女を対象とした「就職カレッジ」を選べば内定率が確実にアップする就職講座を受けることも可能です。
17年の実績を誇る「ワークポート」
17年にもわたってきめの細かい転職相談サービスを提供してきた「ワークポート」は未経験業種へのキャリアチェンジも得意としていますから、これまでとは違った業界で働きたい第二新卒の人、新しい分野で才能を発揮したいフリーターにはおすすめです。
ワークポートに登録すると専任の転職コンシェルジュが各人の職務経歴や将来の展望に合わせて的確なアドバイスを提供してくれます。
まとめ
第二新卒やフリーターが好条件の職場に転職するためには、経験の豊かなプロがアドバイスを提供してくれる転職エージェントを選ぶことが何よりも大切です。
プロに転職相談をすることによって自分では気づいていなかった強みや欠点、本当にやりたい仕事などが明確に見えてくることもあるものです。
転職エージェントに登録する際も一社だけではなくて、大手2社と専門分野に特化したエージェント1社などといったように複数を組み合わせて登録すれば時間を無駄にせずに効率よく就活をすることができます。