第二新卒で社会人としての新たなスタートを切る人が増えてきています。
第二新卒というと条件の良い大手企業や有名企業に就職するのは無理と考えている人も多いようですが、実は第二新卒にはそれなりのメリットがあるのです。
一昔前までは一旦新卒で就職をしたらそのまま定年まで働き続ける終身雇用体制が日本における典型的な働き方でした。
途中で就職した会社を辞めて別の会社に転職するというと「辛抱がない」「気が変わりやすい」「あちこち転々としている」というネガティブなイメージで見られることも多かったものです。
ところが近年になって、転職をするのもキャリアアップの一環という考え方が日本にも定着してきたことによって、第二新卒であることの強みを生かした転職活動が増えてきています。
第二新卒で昔から憧れていた大手企業に転職できたというケースも少なくありませんから、自分の現在の状況を最大限に活かして有利な転職ができるように努力したいものです。
第二新卒は実は大手就職のチャンス!
大学や高校卒業したての新卒はここ数年売り手市場で、企業は優秀な人材を十分に確保することができない状態が続いています。
これと並行して第二新卒の転職も売り手の方が圧倒的に有利な状態ですから、転職先を探す際には大手や有名企業に積極的に自分を売り込んでみるのもいいかもしれません。
大手企業は第二新卒の募集に力を入れている
第二新卒というのは、2016年から2017年にかけてはあまり歓迎されない存在でした。
新卒で就職して3年しか経っていないのに転職するということは自社で採用してもまたすぐに辞められてしまうかもしれないという懸念があったからです。
ところが2018年頃から雇用側の大手の方に変化が見られ始め、第二新卒を積極的に募集するようになったのです。
企業では新入社員が入ってくると教育にかなりの費用をかけるものですが、大企業の場合では新卒の教育コストに1,000万円かかることも稀ではありません。
ところが第二新卒の場合は社員研修を受けて間もないため、新卒にかけるお金の半分の500万円で済みます。
それに加えて第二新卒は既卒とは違い、まだまだ若くやる気がみなぎっていてフレッシュな存在ですから、大手企業から見ると決してマイナスとは言えないわけです。
SONYや日産などの大手メーカーでも近頃はわざわざ「第二新卒歓迎」などと明記した求人募集を出しているぐらいですから、「第二新卒では大手に入るのは無理」という考え方は捨てることをおすすめします。
大手への転職をするのに最適な時期
第二新卒で成功するためには自分に合った企業を選ぶと同時に、うまくタイミングを見計らって転職活動をスタートされることが大切です。
第二新卒で転職しやすい時期としては3月がおすすめです。
1月から2月にかけては決算期のためにどの会社も多忙を極めますが、3月になると時間的なゆとりが出ますから、この時期に書類選考や面接などができるようにスケジュールを運んでいくのがベストです。
3月に面接をして合格すれば4月に入ってくる新卒社員と入社のタイミングが合わせられるので、会社としても手続きを一度で済ませられるというメリットを得られます。
もうひとつのベストシーズンは7月から9月にかけてです。
この時期には人事異動が行われ、10月から社内のポストが大幅に変化することが多いので、9月までに面接などを終わらせておけば10月から心機一転で働き始めることができます。
転職エージェントに登録して求人案件を紹介してもらう場合には、たいてい春か秋のこのシーズンに絞って面接スケジュールなどを組んでくれるはずですから、現在働いている職場の引き継ぎなどをうまく平行させながら、タイミングを外さない転職をしたいものです。
第二新卒が大手に転職するメリット
第二新卒が大手に転職するメリットはたくさんありますので、どうせなら目標は高く持って後悔のない転職をするようにしましょう。
大手企業はお給料がいい
大手企業の第一のメリットは何と言っても「お給料がいい」ということです。
毎月の月給では中小企業でも大企業でもそれほど違いがなくても、賞与を含めた年間の収入で比較すると差が歴然としてきます。
例えば150名が勤務している中小企業と従業員数が10,000名の企業を比較してみると、大手企業の社員の年収は平均して120万円ほど多いという結果が出ています。
この原因は大手企業というのは組合が強いからで、多少の不況では賞与も減額されないぐらいの力を備えています。
長い人生、途中でどんなことが起こるかわかりませんから、不況に遭うと倒産してしまう可能性もある中小企業よりは大手の方が断然安心です。
大手企業は解雇されにくい
大手企業に勤めていると解雇されにくいのも大きなメリットです。
大手でもリストラされたという話は聞きますが、大手企業の場合、リストラとはいっても解雇ではなくて「退職勧奨」ですから自主退職をして退職金をもらうことができます。
労働組合が強いので、退職勧奨とは言っても断固拒否することも不可能ではありません。
大手企業に勤めているとローンを組みやすい
もう一つ大切なメリットは、大企業に勤めていると圧倒的にローンを組みやすいということです。
勤め先が大企業の人に関しては、銀行としては「どうぞいつでも好きなだけ借りてください」という姿勢ですから苦労せずにローンを借りることができます。
中小企業に勤めているとローンも借りにくく、世の中がちょっと不景気になれば会社が倒産してしまう危険性もあるのに比較すれば、大企業がいかに安心できる職場かということが分かるのではないでしょうか。
大企業の社員であれば投資用マンションのローンも難なく組めますから、マンション投資などで副収入を上げることも可能です。
第二新卒で大手に応募するには転職エージェントがおすすめ
大手も第二新卒のメリットを見直し始めた昨今ですから、実力とやる気さえあれば大手に転職するのはそれほど難しいことではないのですが、単独で転職活動するよりは転職エージェントのサポートを受けた方がはるかに楽ですし、有利です。
転職エージェントは単なる求人サイトとは違って履歴書などの書類提出から面接のスケジュール調整に至るまでトータルでサポートしてくれますから、大手の案件を数多く取り扱っている転職エージェントに登録した方が断然お得です。
転職エージェントの中でも特に大手への転職に強いところをいくつかピックアップしてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
プロフェッショナルが揃っている「マイナビエージェント」
「マイナビエージェント」は「マイナビ」が運営している総合型転職エージェントで、20代向け・第二新卒向けの求人が非常に多いのが特徴です。
マイナビエージェントに登録すると転職のノウハウを熟知した専任のキャリアアドバイザーのサポートが受けられますので、自分の適性を的確に判断してもらいながら現在とは違う業種の企業に転職することも可能です。
大手上場企業の求人も多数取り扱っており、各企業と密なコミュニケーションを取りながら第二新卒への転職支援を行っていますから、自分の希望を明確に伝えて効率の良い転職活動をすることができます。
マイナビエージェントでは企業から内定が出た後も企業側と内定者側両方からのフィードバックを得ていますから、「今度こそ失敗しない就職をしたかったのにまた当てが外れてしまった」といったミスマッチが起こる可能性はかなり低くなっています。
マイナビエージェントにはまたキャリアアドバイザーの他にリクルーティングアドバイザーも在籍しており、各企業の要望を的確に把握して最適な人材を送り込む仕事をしています。
ですからリクルーティングアドバイザーのサポートも受けながら転職活動を進めていくのがおすすめです。
親身なキャリアカウンセリングが特徴の「パソナキャリア」
転職エージェントというのは一か所だけに絞らずに、2〜3社登録しておいた方が転職がスムーズにいくものですが、その中には必ず大手の転職エージェントも含めておきたいものです。
現在、国内で運営されている大手の転職エージェントの中でも第二新卒や20代向けの案件を数多く取り扱っていることで有名なのが「パソナキャリア」です。
パソナキャリアには質の高い求人が多く、大手企業の案件も探しやすいので、ぜひ登録しておくことをおすすめします。
パソナキャリアでは職務経歴書などの書き方をアドバイスしてくれるのはもちろんのこと、面接スケジュールの調整や年収の交渉も請け負ってくれます。
ですから現在働いている職場の仕事をおろそかにせずに、きちんと引き継ぎした上で円満に退職したいという人には理想的な転職エージェントです。
パソナキャリアへの登録はもちろん無料で、実際の面接を想定した模擬面接なども行って面接官に好印象を与えるノウハウなども伝授してくれますから、万全を期して転職を成功させたい人は活用するといいでしょう。
まとめ
第二新卒で転職する年齢はだいたい25歳ぐらいまでですが、この年代で優良な大手企業に就職できるかどうかによって将来が大きく違ってくることは否めません。
ですから親身になってサポートしてくれる転職エージェントを探して、後悔のない転職活動したいものです。
同じ転職エージェントでも担当者によって合う合わない、あるいは得意な業種の企業・不得意な業種がありますから、カウンセリングを受けている段階で何か疑問に思うことがあるような場合には担当者を変えてもらうのも一案です。