第二新卒とは高校や大学・専門学校を出ると同時に就職し、その後3年程度で転職する人のことを言いますが、第二新卒を対象としたエージェントは増加の一途にあります。
学校を卒業して一度は就職したけれども業種が自分に合っていない、職場の雰囲気にどうしても馴染めない、仕事の内容が予想していたものとは全然違ったなどの理由で離職する人はけっこう多いものです。
職場選びで失敗するのは別に恥ずかしいことではありませんから、合わない勤め先でストレスに耐えながら我慢した生活を送っているよりも第二新卒として新しいスタートを切るのも悪くない生き方です。
第二新卒の現状【転職エージェント利用のおすすめ】
第二新卒が転職する場合には、失敗のない企業選びをすることが大切です。
求人サイトを使って自分で案件を探して転職する方法もありますが、転職エージェントを利用すれば今の職場で働きながらでも無理なく転職活動を進めていくことができます。
多くの転職エージェントは無料で登録することができますから、第二新卒での転職を思い立ったらまずはいくつかの転職エージェントをピックアップして登録手続きを行うところから始めましょう。
第二新卒の現状
「第二新卒」という言葉が一般に定着してきたのはごく最近のことですが、第二新卒の人が転職する割合は年々増加してきています。
平成23年度の段階では新卒で入社後3年以内に離職した人の数は122,197人でしたが、平成27年度には140,660人に増えています。
平成27年度に新卒として入社した人の数は約44万人ですから、全体の約31%が第二新卒ということになります。
第二新卒が退職した理由
第二新卒が退職した理由の第1位は「労働時間、休日・休暇の条件が悪かったため」で、離職した男性の34%、女性では33.2%を占めています。
2番目に多かった退職理由は「肉体的・精神的に健康を損ねたから」で男性が29.9%、女性が34.3%、そして第3の理由としては「人間関係が良くなかった」(男性27.5%、女性29.7%)が挙げられています。
以上3つで共通する点は、実際に働いてみるまではわからないことが退職の理由となっていることです。
面接の時には「残業は20時間以内」と言われていたのに、実際に働き始めたら毎日残業続きでこれ以上働き続けると体を壊してしまうといったようなケースも多く、辞める理由としては正当と言えるでしょう。
企業側からも期待されている第二新卒
ただ単に仕事が嫌だから辞めたいというのではなくて正当な理由のために転職をしたいという第二新卒を高く評価する企業も近頃は増えてきました。
第二新卒といえばせいぜい25〜26歳程度ですからまだまだ新鮮でやる気も失われていませんし、しかも基本的な研修は最初の会社で済ませてきているというメリットが第二新卒にはあります。
2019年3月卒業の求人倍率は1.88倍、つまり学生一人に対して1.88件の求人があるという完全な売り手市場でしたが、これはつまり企業側が必要とする人材を十分な数採用できていないということです。
これを受けて第二新卒の需要も増加してきていますから、転職もそれほど難しくはないことがわかります。
事実、大手転職エージェントの中途採用状況調査によれば「第二新卒の採用を積極的に行っていきたい」と回答した企業が約6割にも上っています。
第二新卒は売り手市場【転職エージェントの選び方】
第二新卒が転職活動を行う場合には、「求人サイトを利用する」「ハローワークを利用する」「転職エージェントを活用する」といった方法が考えられます。
求人サイトに登録すれば多数の案件の中から自分に合うものを探し出すことができますが、転職エージェントとは違ってプロのサポートが受けられるわけではないので書類の提出や面接の日程の調整などは全て自分で行わなければなりません。
こうなると現在の仕事を続けながら転職活動を続けていくのにはかなりのエネルギーを使わなければならなくなります。
ハローワークにしても情報はオンラインで見れたとしても、求職申込手続きなどは基本的にハローワークに直接出向いて行う必要があります。
ハローワークは公的な機関なので平日か土曜日しか開いていませんし、曜日によっては17時15分に閉まってしまうので働きながら活用するには無理があります。
しかもハローワークで扱っている求人案件は地元密着型の企業が出しているものが多いので、大企業や有名企業に転職したいと考える人のニーズを満たすにはやや不向きです。
そこでおすすめなのが転職エージェントの活用です。
転職エージェントは面接スケジュールの調整や応募書類の提出なども代わりにやってくれる所が多いので、時間に縛られることなく転職活動することができます。
転職エージェントを選ぶ際に注意しておきたいポイント
転職エージェントのほとんどは無料で登録することができ、しかも書類審査に通りやすい履歴書や職務経歴書の書き方まで懇切丁寧に教えてくれます。
とは言っても取り扱っている案件はエージェントによってピンからキリまでありますので、自分の希望している業種の案件が多いかどうか、年収が高めの案件を豊富に取り扱っているかどうかなどのポイントをチェックして選ぶことが重要です。
優良な転職エージェントには経験の豊富なキャリアコンサルタントが常駐していますが、いいキャリアコンサルタントが自分の担当になってくれるかどうかは登録してみるまでわかりません。
大手の有名転職エージェントに登録したけれどもキャリアコンサルタントのサポートが今一つと感じた時にはキャリアコンサルタントを他の人に変えてもらうか、あるいは違う転職エージェントに登録してみるのもひとつの方法です。
優れたキャリアコンサルタントに出会うことができればいい転職ができる可能性は格段にupします。
第二新卒におすすめの転職エージェント
転職エージェントに登録しようと思ったけれどもたくさんありすぎてどこがいいのかわからないという人のために、人気の転職エージェントをピックアップしてみました。
いずれも第二新卒・20代向けの求人をメインに扱っているエージェントばかりですので参考にしてみてください。
就活アドバイザーがマンツーマンでサポートしてくれる「ハタラクティブ」
「ハタラクティブ」は首都圏や大阪・名古屋・福岡エリアで転職を考えている第二新卒の人におすすめの転職エージェントです。
東京都渋谷区に本拠を置くレバレジーズが運営しているハタラクティブは2005年に誕生したばかりの比較的新しい転職エージェントですが、これまでに累計で10万人以上の転職をサポートしてきています。
第二新卒で選択する企業というのはその人の一生の方向性を決定する重要な役割を背負っているわけですが、ハタラクティブではその点を重視し、後悔のない企業選びをするためにきめの細かいサポートを行っています。
ハタラクティブに登録すると同社独自の「自分発見カウンセリング」が行われ、ここで自分の求めている職種や向いている勤め先を再確認することができます。
ハタラクティブが実際に足を運んで精査した、他の転職サイトには掲載されていない優良求人などもありますので、登録しておいて損はない転職エージェントです。
書類審査通過率が91.4%と高いのもハタラクティブに登録するメリットのひとつです。
20代のうちにハイキャリアを積みたい人におすすめの「ビズリーチ」
20代のうちからハイキャリアを積みたい、高収入の仕事にチャレンジしてみたいという人にピッタリな転職エージェントが「ビズリーチ」です。
ビズリーチに登録しておくと一流ヘッドハンターや優良企業からスカウトを受けることができますから、新卒して就職したけれども現在の職場では自分の才能が埋もれてしまう、もっと新しい可能性に挑戦してみたいという人はぜひ登録することをおすすめします。
登録の際に経歴をできるだけ詳しく書き込んでおけばマッチング精度が向上するため、自分に合った企業からのスカウトを受けやすくなります。
ビズリーチが他の転職エージェントと少し違う点は、全国で1,000名以上のヘッドハンターが在籍していることにあります。
専任ヘッドハンターは自分で比較して選定することができますので、より能動的に転職活動をしたいという第二新卒の人には最適の転職エージェントです。
ビズリーチには無料会員と有料会員の2種類がありますが、とりあえず無料で会員登録をしておけば求人を閲覧したりスカウトを受信したりすることが可能です。
20代専門の転職エージェント「マイナビジョブ20’s」
マイナビグループの一員である「マイナビジョブ20’s」は20代向けの求人に特化した転職エージェントで、年間4万人以上の登録者数を誇っています。
登録者数の85%以上は社会人として働き始めて3年以内の20代ですから、雇用側の企業も職種・業種未経験OKの案件を数多く掲載しています。
マイナビジョブ20’sに登録しておけば個別アドバイザーがヒアリングで転職活動での希望や不安を詳しく聞いてくれます。
履歴書や職務経歴書ももちろん納得のいくまで添削してくれますし、マンツーマンで求人紹介から選考・内定・入社に至るまでをトータルにサポートしてくれます。
まとめ
第二新卒の転職活動が新卒の就活と違うのは、働きながら求人を探したり面接の日程を調整したりしなければならないことにあります。
第二新卒で転職したいということは現在の職場が合っていないということですが、その上転職活動もしなければならないので精神的にも肉体的にもかなりの負担がかかります。
ですから転職エージェントを上手に活用することをおすすめします。