バイトを辞めることを伝える場合、どのタイミングで、どう伝えるのがベストなのか、電話連絡で辞めることを伝えたいけれど、それはいいものだろうかと悩む人もいるのではないでしょうか。
特に、バイト先の事情がわかるくらい働いていると、辞めることを言いづらい人も少なくありません。
そこで本記事では、バイトを辞めたいと思った時に電話で伝えてもいいものなのか、その方法などについて解説していきます。
バイトを辞めたいと電話で伝えるのはダメ?大丈夫?
電話でバイトを辞めることを伝えるのは、ダメではありませんが良いことではありません。
直接バイト先に出向いて、「バイトを辞めたいことを伝える。」これを基本に考えることをおすすめします。
ただし、どうしても直接バイト先に出向いて辞めることを伝えられない状況の場合は、電話で伝えるのも仕方がありません。
なぜ直接話ができないのかの理由も添えるようにすると良いでしょう。
バイトを辞めたいと電話、事前に準備しておくこと
電話でバイトを辞めたいと伝えることに決めた場合、いきなり思いついたまま電話するのではなく、少しでも迷惑をかけない辞め方を考えて行動することも必要です。
そのために、事前に準備しておくべきことを紹介しますね。
電話する曜日や時間帯を考えておく
まず、電話をするタイミングをしっかり考えて、相手の迷惑にならない曜日や時間帯に行うことが大切です。
電話する曜日や時間帯で最適と思われるのは、業種によって様々です。
これまで自分がアルバイトとして働いてきたところなので、自分が働いてきて店長などアルバイトを管理している人や、スタッフが1番落ち着いている忙し時間ではないタイミングに電話をすることが大切です。
どのように伝えるのかその内容を整理しておく
電話をする日時を決め、伝えることの内容を整理し、紙とペンに書き出してみましょう。
書いたことを読み上げていると電話の向こうのバイト先の人に悟られるのはよくありませんが、電話した途端に何を伝えればいいのか頭が真っ白になってしまうと、言わなくてはいいことを言ってしまうなど、失言してしまう可能性もあるので注意が必要です。
バイトを辞めたいと電話で伝えるタイミングと伝え方
バイトを辞めたいと電話口で伝える場合には、どのように伝えるのかとそのタイミングについて見極めて行動することが大切です。
辞めることを直接、バイト先に出向いて話をするという方法で行わないことは、これまでお世話になったバイト先の人に対して失礼なことだということをしっかり自覚したうえで、行動するように心がけましょう。
ここからは、バイトを辞めることを電話するタイミングと伝え方について紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
話ができるかどうかを確認する
バイト先に電話をかけたら、バイトを管理している店長または上司へと取り次いでもらいましょう。
バイト先の店長や上司が電話口に出たら、「今、少しお話しても大丈夫でしょうか。」と電話で話をする時間や余裕があるかを尋ねてから、バイトを辞める話をすることが大切です。
相手が話を聞いてくれる状況かどうかを確認してからバイトを辞めたいことを伝えるようにしましょう。
退職の相談をしたいと伝える
退職の連絡のためにアルバイト先(会社など)へ電話し、担当となる店長や上司などが電話口に出て、話を聞いてくれる状況ということがわかったら、
・バイトを辞めたいと思っていること
・なぜバイトを辞めたいのかという理由
・バイトを辞めることを電話で伝えることになってしまったことに対するお詫び
・電話でしか伝えることのできなかった状況
などをわかりやすく、そして短く簡潔に伝えるようにしましょう。
退職したい理由と退職時期を伝える
バイト先の店長や上司などに、退職したいことを自分なりに丁寧に伝えることで、退職に向けての話を具体的にしてくれると思います。
ここからは、改めて色々聞かれることになると思うので、誠意を持って答えるようにしましょう。
聞かれることは、
・いつまで働くことができるのか
・辞めることを思い留まることはできないのか
この2点が中心になると思いますので、自分の意思を伝え、1番ベストな退職時期を決めるようにしましょう。
電話口の最後には、電話で伝えたことをしっかりお詫びして終えるようにすることも大切です。
バイトを辞めたいと電話で伝えるときの例文
バイトを辞めたいという気持ちを直接ではなく、電話で伝える場合に活用できる例文を少しだけ用意してみました。
ただ「辞めます!」といきなり伝えるだけではなく、辞めたい理由などを電話口でも丁寧に説明することを心がけ、少しでも理解してもらえるような努力をすることをおすすめします。
学校生活に専念したいことが辞めたい理由の場合
バイトをしていく中で、学校生活とバイトの両立が難しくなってしまうことは、本人以上に何人ものバイトを使っている会社は承知していることです。
そのため、学校生活に専念したいという理由で辞める場合、会社側はそれ以上何も言うことはできません。
それでも、電話口でバイトを辞めることを伝える場合は、
「課題が思っていた以上に多く、学校の勉強についていくのがやっとの状態になっているので学業の方を優先したいので辞めたいです。」
というふうに、学業との両立が困難だったことをお詫びし辞めたいと伝えるようにします。
また、学業以外にサークルや課外活動が忙しくなっている場合は、
「今加入しているサークルで参加している大会が勝ち進んでいて、練習時間が多くなりバイトを入れる時間がなくなりそうなので、辞めさせていただきたいです。」
というように学生の場合は、辞める理由として学校生活に専念するとバイトの時間が取れなくなることを理由にすると辞めやすいです。
就職活動が辞めたい理由の場合
「就職活動を始める時期が来て、企業訪問などに時間が必要となってしまいました。これからはなかなかバイトのシフトに入ることができなくなるので、迷惑をかけるまえに辞めたいです。」
という風に、就職活動に集中していきたいことを理由に辞めることを伝えるようにしましょう。
体調不良が辞めたい理由の場合
「体調不良の状態が続く中、病院に通いながらバイトも続けていましたが、なかなか改善せず体力的にはもちろん、精神的にもバイトに入るのがキツくなってしまったので、申し訳ないのですが辞めさせてください。」
という風に、体調が悪い原因などをわかりやすく説明して辞めることを伝えるようにしましょう。
家庭の事情が理由の場合
家庭の事情によってバイトを続けらなくなったということを辞める理由とする場合は、
「実は家族のひとりが病気療養中で入院していたのですが、退院することになりこれまで以上に介護や家事をしなくてはならなくなりました。どう考えてもアルバイトの時間を確保することができないと思ったので、迷惑をかける前にタイミングの良いところで辞めさせてもらいたいです。」
という風に、どんな家庭の事情がありバイトを辞めなくてはいけないのかという状況をわかりやすく説明することが大切です。
もしも引き止められたらどうする?
電話でバイトを辞めたいと伝えたけれど、引き止められてしまって困ってしまったという人も多いと思います。
もしも、引き止められてしまった場合はどう対処するべきなのか、いくつか紹介しますね。
引き止められないような理由を最初から用意する
電話でも直接でも、バイトを絶対に辞めたいという場合は、最初から引き止められない辞める理由を用意することが大切です。
学業のため、就職活動のため、家庭の事情など、バイト以外のことに専念する必要があることをハッキリ伝えるようにしましょう。
退職届を提出する
電話で辞めたいとお願いしても応じてもらえない場合は、退職届を提出する方法もあります。退職の2週間前までに退職の意思を伝えることで誰でも仕事を辞めることができるというのは法律で定められているので、誰も辞めることを止めることはできません。
バイトなので、そこまで辞めさせてもらえないことはないと思いますが、どうしても辞めさせてもらえないという場合は、まずは電話だけではなく直接会って伝え、それでも辞めさせてもらえない場合に退職届を提出するようにしましょう。
労働相談を行っている公的機関に相談する
バイトを辞めるために最善の方法を試してみても、辞めさせてもらえなかったり、逆に脅迫のようなことを言われてしまったという場合は、一旦冷静になりましょう。
そして、労働相談を行っている労働局やユニオンと言われる公的機関に相談することをおすすめします。
バイト側には「公的機関に相談してみます。」と伝えることで辞めることができるようになるかもしれませんので、最後の手段として覚えておくようにしましょう。
バイトを辞めたいと電話する人はどのくらいいる?
電話を利用してバイトを辞めたいと伝える人は全体のどのくらいなのか、気になりますよね。
これまでお世話になったという意味もあり、電話やメールで辞めることを伝えるという人は少なく、8割近くの人が直接会って辞めることを伝えていることがわかっています。
「バイトを辞めたい」と電話する人はわずか14%という現実
実際にバイトを辞めた人全体の中で、バイトを辞めることを直接ではなく電話で伝えた人は、わずか14%しかいません。
ほとんどの人は、バイトを辞めることを伝えるのは気まずいけれど、直接会って伝えるのが筋と思って行動していることがわかります。
色々な事情からバイトを辞めようと決意した場合、「直接会うこと。」を前提として考え、行動するようにしましょう。
バイトを辞めたいという意思表示は、直接会うことを前提に考えよう
バイトを辞めることを電話で伝えるのは良くないことだとわかっていても、どうしても直接は言いづらいという場合は、直接会う前のステップとして電話を活用するという方法もあります。
先に電話でバイトを辞めたいということを伝え、
「詳しいことは次の出勤日にゆっくりお話したいです。」
という方法で電話を利用するのはアリだと思いますので、検討してみましょう。
まとめ
バイトを辞める理由や方法は人それぞれだと思いますが、バイトを辞めることを電話で伝えてそのまま辞めるという行為は、できれば避けるべきことだということを理解して行動することが大切です。
もちろん、バイト先が相当なブラック企業だったという場合や、電話で伝える方法しか辞める方法がないという場合もあると思いますので、自分の状況に合わせて1番ベストな方法で辞めるようにしましょう。