バイトを1日で辞めるのは、とても気まずいですよね。初日でいきなり退職するわけですから、バイト先からしてみれば正直迷惑な話でしょう。そんな迷惑を考えただけでも、辞めるなんて絶対に伝えられない……と悩んでしまう人は多いものです。
ですが気まずいからと言って、バイト先をバックレて辞めることだけは避けたいところです。1日でバイトを辞める人は確かにそこまで少なくありませんが、バックレはかなりのマナー違反なので絶対にやってはいけないNG行為です。
そこで今回は、バイトを1日で辞めるとき、バックレてはいけない理由を解説しつつ、どうしても1日で辞めたいときの対処法をご紹介していきたいと思います。
バイトを1日で辞めるのが気まずくてバックレる人は多い
バイトを1日で辞めることを気まずく感じてしまい、そのまま逃げるようにバックレてしまう人は正直多いです。確かにバックレてしまえばあとは関係ないという心理にもなりますし、とても楽な辞め方と言えばそうかもしれません。
ですがバイトをバックレて辞めるのは、自分自身が考えている以上に危険なポイントが多いことです。また、明らかに常識外れの行動なので、やってはいけないことなのは間違いないでしょう。
1日でバイトを辞めること自体は、実際には可能です。だからこそ、バックレというひどい行いだけは、最低限しないように気をつけたいところです。
バイトを1日で辞めるのが気まずい理由
バイトを1日で辞めるのは、とても気まずいですし言い出すのもためられるものです。では、なぜバイトを1日で辞めることは気まずいのでしょうか。その理由を考えてみましょう。
せっかく採用してもらったのに迷惑をかけてしまう
一番の理由としてあげられるのは、やはり「せっかく雇ってもらったのに迷惑をかけてしまうこと」なのではないでしょうか。
思っていたのと違う、合わない……辞めたい理由はいろいろとあるかもしれません。ですがバイト先にとっては、手間とお金をかけて雇った新人バイトですから、いきなり辞められてしまうのは困る話です。だからこそ申し訳ないという気持ちは生まれるものです。
しかも面接や採用の電話のときなどに、かなり好感触で話していた場合は、なおさら気まずいですよね。あんなに期待してくれていた風だったのに……と後ろめたく感じてしまう人は多いでしょう。
バイトを1日で辞める弱いやつと思われるのが嫌
バイトを1日で辞めるのが嫌な理由は、他にもあります。1日で辞めるということを恥ずかしいと感じる心理がその一つです。
確かにやめてしまえばバイト先の人とは関わらなくなりますし、関係ないといえばそうかもしれません。ですが、特に神経質に物事を気にしてしまうタイプの人にとって、そういった周りの人が抱く自分へのマイナスイメージは、なかなか見過ごせないものです。辞めてしまうのだから気にしない、と片付けられれば確かに楽ですが、気持ちはなかなかそう簡単に整理できるものではありません。
バイトを1日で辞めれば、バイト先の人はどう思うでしょうか。確かに、「打たれ弱い人」「わがままな人」と思われることはあるでしょう。そんなマイナスイメージを抱かれることに耐えられず、1日で辞めることを気まずく感じる人は意外と多いです。
バイトを1日で辞めるときバックレがいけない理由
バイトを1日で辞めることは、確かにとても気まずいことですよね。ですがそうは言っても、気まずいことを理由にバックレて辞めるのは、明らかにNG行為です。ではここからは、バイトを1日で辞める際にバックレがNGな理由を見ていきたいと思います。
普通に伝えて辞める以上に迷惑をかける
バイトを初日で辞めることは、確かにバイト先にいろいろと迷惑をかける行為です。ですが言ってしまえば、バックレて辞めるのはさらにもっと迷惑をかける行為につながります。
いきなり次の日以降に連絡を絶ってしまうのですから、バイト先を戸惑わせるのは言うまでもないでしょう。それまでの印象が良ければ、「バックレなんてする人だったんだ……」とバイト先の人たちを落胆させてしまいます。
新人バイトにバックレられれば、バイト先は本人に連絡をしたり、その後は退職の手続きをしたりといろいろと対応に追われます。大きな迷惑をかけてしまうのは間違いないことなのです。
バイトをバックレていいというずるさがしみついてしまう
1日でバイトを辞めること自体は仕方がないことですが、バイトをバックレて辞めることを繰り返していると、いつしかその辞め方は癖になってしまいます。
一度バイトをバックレて辞めることができれば、その後、無意識のうちに「また嫌になったらバックレればいい」という感覚は根付いてしまうのです。結果としてやめ癖・バックレ癖がつき、社会的なマナーを欠いてしまう人は少なくありません。そんなずるさが染みついてしまうと、最終的には自分自身が社会に出てから嫌な思いをすることになります。
自宅や緊急連絡先の実家などに連絡が入る場合も
バックレは、自分以外の人にも迷惑をかける可能性があるため注意が必要です。バイトを1日で辞める際にバックレるかたちで辞めてしまうと、大概の場合は、自分の携帯や家電などにバイト先から電話がかかってきます。
これは安否確認の意味もあるからです。大体の場合、「どうせバックレだろう」とバイト先は察しますが、それでも万が一のことがあります。雇用主としては、従業員の安否を確認しなければなりません。
自分の携帯だけで電話が終われば良いかもしれませんが、場合によっては、緊急連絡先である家族の携帯や実家に連絡がいく可能性もあります。こうなってしまっては、家族にもバックレたことがバレてしまいますし、気まずいことはこの上ありません。連絡が取れないとなれば一時は騒然となるかもしれませんし、トラブルになるのは間違いないでしょう。
辞め方が良くないためトラブルになる可能性もある
バックレは、明らかに遺恨の残る辞め方です。そのため不本意なトラブルにつながる可能性は高く、それによって自分自身も不利益を受けることは考えられます。
よくあることの一つに、バイトの給料が受け取れないことがあげられます。バックレれば、バイト先は給料を振り込んでくれない可能性があるということです。
たった1日分とはいえ、給料がもらえないのは嫌なことですよね。ですがバイト先も迷惑を受けているわけですから、心理的にはこのような行動にも出たくなるでしょう。
もちろん、バイト先に給料を支払う義務はあるため、給料が振り込まれなかった場合は申し出ることでもらえる可能性はあります。ですが1日でバイトをバックレて辞めている以上、そんな申し出をするのは気まずい以外の何物でもないでしょう。そのため現実として、バイトをバックレた後は、給料をもらうことはあきらめてしまう人は多いです。
バイトを1日で辞める時に最低限気をつけたいこと
バイトを1日で辞めること自体は可能です。どうしても無理なら仕方がないことですが、それなら迷惑を少しでも減らせるよう、マナーのある辞め方を意識したいところです。繰り返しになりますが、バックレは絶対にNGです。
では最後に、バイトを1日で辞める時に最低限気を付けたいことをご紹介していきたいと思います。
気まずくても必ず直接会って辞めることを伝える
バイトを1日で辞めるときは、多少気まずかったとしても、やはり直接辞めたいと責任者に相談することからは逃げないようにしましょう。
どうしても続けていくことが難しいと判断したのなら、1日で辞めることも致し方ないことです。バイト先もそれは理解してくれることなので、「申し訳ありませんが、辞めさせてください」と素直に相談しましょう。そこでOKをもらえれば、1日で辞めることができます。
電話やメールで伝えるのもバックレよりはマシ
気まずくてどうしても対面で辞めたいと伝えることができない……というときは、電話やメールを使って辞めることを伝えてみましょう。基本的には直接言うのがマナーですが、気まずくてバックレるくらいなら、電話やメールの方がまだマシなのは確かです。
電話・メールでの申し出になってしまうこと、1日で辞めることをそれぞれ謝りつつ、丁寧に辞めたいことを伝えましょう。
辞めさせてもらえないときは退職代行を使うのもあり
素直に辞めることを伝えても、バイト先によっては1日では辞めさせてくれないこともあります。まだ初日なのだから、せっかく雇ったのだから、といって強く引き止めてくるケースです。人手不足の職場では、正直珍しい光景ではないでしょう。
しかしそうなってしまっては、うまく辞めることができず、本人も困ってしまうもの。辞めたいのに辞められない……と精神的に参ってしまう人も出てくるかもしれません。
そんなときの対処法としておすすめなのは、退職代行を使って辞めることです。1日で辞める場合でも、退職代行を使えば、辞めることを自分の代わりにバイト先に伝えてくれます。バイト先には、その後貸与物を返したり退職届を送ったりするだけで済むため、直接的に何かやり取りする必要はなくなります。一度退職代行に申し込めば、その後は基本的に退職代行とだけやり取りをすれば問題ないのです。
気まずくて辞めたいと言えない、辞めたいと言ってもかたくなに拒否される……などの状況で困っているときは、退職代行を利用することもぜひ考えてみましょう。
まとめ
バイトを1日で辞めることは、どうしても無理という場合なら仕方のないことです。入ってみたけれど思っていたのと違った、予想以上にきついバイトだったとなれば、辞めたい心理になるのは自然なことです。実際、バイト先からしてみれば、初日でバイトが辞めることはそこまで珍しいことではありません。
ただ、珍しいことではないとはいえ、多かれ少なかれバイト先には迷惑をかけてしまうもの。バイトを1日で辞めるときは、最低限迷惑を減らせるよう、マナーのある辞め方を心がけていきましょう。