バイトのシフトを減らしたいときは、なるべく「本当に減らして大丈夫か」しっかり考えてから、バイト先に相談したほうが良いでしょう。軽い気持ちでバイトのシフトを減らしたいと伝えてしまうと、収入が減って自分自身が困ったり、バイト先から「それなら雇えない」と言われてしまったりすることが考えられます。
バイトのシフトを減らしたいときは、必ず注意点や伝え方のポイントを押さえるようにしましょう。今回は、そんなバイトのシフトを減らしたいときの注意点や、減らすときのポイントについて詳しく解説していきたいと思います。
バイトのシフトを減らしたいと思う理由
世の中のフリーターやアルバイトが、シフトを減らしたいと思う理由は、どんなことがあるのでしょうか。まずは、バイト先のシフトを減らしたいと思う理由について、考えてみましょう。
学業・就活・家庭の事情などの正当な理由があるから
まずは、学業や就活、家の事情などの正当な理由があるパターンです。
例えば授業が増えた、単位を取るためのレポートや課題に毎日追われているなどの学業の事情があれば、学業を優先してバイトを減らしたいと思うのも当然でしょう。バイトと他のことを両立していくのはそこまで簡単なことではないため、バイトを続けていくなかで状況が変化し、シフトを減らしたいと感じることはよくあることです。
正直今のバイトに疲れたから
今のバイトに疲れてしまい、シフトを減らすことで負担を軽減したいと考える人もいるでしょう。
例えば繁忙期でとにかく忙しいバイトに、心身ともに疲れてしまえば、休息を取るために休みを優先したいと思うものです。経済的に余裕があれば、シフトを減らしてもそこまで困りませんし、いったん少ないシフトにすることを決断する人も多いものです。
バイトの掛け持ちを始めるから
バイトの掛け持ちを始めるという理由で、バイトのシフトを減らしたいと考える人もいます。
例えば別のバイトの方が労働条件が良く、そちらのバイトに多めに入りたいと思えば、今のバイトは少なめのシフトにする必要が出てきます。バイトを1本に絞った方が最終的には本人も楽ですが、シフトの数などにそもそも制限があれば、掛け持ちしないと思うように収入を得られないなどのこともあるでしょう。
バイトのシフトを減らしたいときの注意点
バイトのシフトを減らしたいときは、まず注意点としてチェックしておくべきことがあります。シフトを減らしたいときは、以下のような点をよく確認するようにしましょう。
週1~2回などの少ないシフトは拒否されやすい
バイトのシフトを減らしたいとは言っても、自分の自由にシフトを決められるわけではないのも事実です。週1回や週2回などの少ないシフトは、そもそも拒否されやすいので気をつけてください。
最初に「週4回シフトに入れます」と言って採用してもらっているのに、その後「週1回にしたい」と言うのは、バイト先からしてみれば迷惑な話ですよね。もちろん相談次第ではOKをもらえることもありますが、拒否されることもあるのは注意点として覚えておきたいところです。
拒否されたときに取るべき行動も考えておく
シフトを減らしたいときは、バイト先からOKをもらえない可能性もあらかじめ考えておく必要があります。バイト先も毎日の人手を考えたうえでシフトを調整し、人を雇っているため、希望さえ出せばシフトを減らしてもらえるわけではありません。
拒否されたときは別の案を提案してなんとかシフトを調整してもらうのか、もしくは自分が我慢するのか、それともバイトを辞めるのかなど、どうするべきかは事前に考えておく必要があります。
バイトのシフトが減れば当然収入も減る
当然のことですが、バイトのシフトを減らせば、収入は減ってしまいます。あまり考えずにバイトのシフトを減らしてしまう人は多いですが、例えば週4回だったバイトが週3回になるだけでも、毎月の給料は思っていた以上に減るものです。
1日あたり8000円くらいの収入が見込めたのだとすれば、週4回→週3回にシフトを減らすことで、単純計算、毎月3万円ほど給料が減ることになります。これはかなりの痛手ですよね。
必ず収入面のことを考えてから、シフトを減らして本当に大丈夫なのかを判断するようにしましょう。
掛け持ちする予定の人は就業規則に注意
掛け持ちする予定でバイトのシフトを減らしたいときは、そもそも就業規則に注意する必要があります。バイト先によっては、掛け持ちを禁止している場合があるため、無断で掛け持ちを始めると、ルール違反になってしまう可能性があります。
シフトを減らしたい理由を聞かれて「掛け持ちするので……」と言ったとき、初めて掛け持ち禁止だと知るのではこちらも困ってしまいますよね。掛け持ちするときは必ず就業規則を確認して、掛け持ちしても大丈夫かどうかをよく見るようにしておきましょう。
バイトのシフトを減らしたいときの伝え方のポイント
ではここからは、バイトのシフトを減らしたいときの伝え方のポイントを見ていきたいと思います。シフトを減らしたいときは、伝え間違いなどがあってトラブルにならないよう、適切にシフトを減らしたい旨を伝える必要があります。
シフトが決まる前に余裕を持って伝えるのがマナー
シフトを減らしたいときは、必ず余裕を持って希望を伝えるようにしましょう。例えば既にシフトが決まっているのにも関わらず、「減らしたい」と伝えるのは、正直言って迷惑にしかなりません。
基本的にはシフトが決まる前に、事情を話してシフトを減らしたいことを伝えるのが一番です。どうしても事情があって急にシフトを減らしたいときは、必ず理由を伝えたうえで相談するようにしましょう。
シフト管理者や店長などの責任者に直接伝える
シフトを減らしたいときに相談するべき相手は、基本的にバイト先の責任者やシフトの管理をしている社員などです。誰かに伝えてもらう、LINEや電話で連絡するなどのことはせず、なるべく直接話して伝えるのが望ましいです。
ちなみにバイト先はたくさんの人のシフトを管理しているため、口頭で伝えるだけでは、忘れられてしまうなどのトラブルが起きる可能性があります。どれくらい減らしたいのか、何曜日にシフトに入りたいのかなど、希望は紙に書いて渡すとより親切かもしれません。
バイトのシフトを減らしたい理由は素直に伝える
バイトのシフトを減らしたいときは、その理由はなるべく素直に伝えるべきです。ごまかしたり理由をあえて伏せたりすると、あまり良い印象にはならないからです。
逆に素直に伝えた方が、シフトを減らしたいという希望も通りやすくなる可能性があります。バイト先にとって人手が足りなくなることは困ることですが、責任者も鬼ではないので、理由次第では柔軟に対応してくれるでしょう。
シフトが減ることは周りにも伝えておくと親切かも
より親切な対応を心掛けるなら、シフトを減らすことが決まったときは、周りのバイト従業員にもシフトが減ることを伝えておくと良いかもしれません。
シフトを減らして人手が足りなくなれば、実際に困るのは同じ場で働く人たちです。人手が足りなくなった分、バイト先は新しく人を雇うかもしれませんが、しばらくは人手不足の状況が続くかもしれません。
そんなとき先に「すみません。シフトを減らすことになりました」と一言伝えて謝っておけば、印象はだいぶ違うものです。
バイトが本気で嫌でシフトを減らしたいなら…?
人によっては、バイト先が本気で嫌で、シフトを減らしたいという気持ちになっていることもあるでしょう。バイトの仕事内容がつらい、人間関係がうまくいかない、ブラックなバイト先に振り回されるのに疲れたなど、そんなきつさがシフトを減らしたい理由になるときもあります。
そんなときに考えたいことを、最後に整理しておきましょう。
退職して別のバイト先を見つけることも考えておく
バイトが嫌でシフトを減らしたいなら、選択肢の一つとして、思い切って退職することも考えたいところです。別のバイト先を見つければ、嫌な思いをしなくて済むかもしれません。
実際、嫌なバイト先に縛られながらシフトを減らすことはデメリットも多いものです。きついバイトにいつまでも悩まされている、シフトを減らしたので収入も減る……そんなデメリットが目立つため、シフトを減らすくらいなら思い切って退職することも選択肢に入れるようにしましょう。
バイトをやめづらい人には退職代行がおすすめ
バイトを辞めづらいためシフトを減らすことを選んだという人は、なるべくそれでも気まずさを乗り越えて、バイトを辞めることを責任者に相談したいところです。
ですがどうしても辞めづらい、辞めさせてもらえないというときは、退職代行を利用して辞めることもおすすめの方法の一つです。退職代行を使えば、バイト先には、自分ではなく退職代行の専門スタッフが連絡を入れてくれます。引き止めに遭って辞められないときなどにも、退職代行はおすすめです。
バイトを辞められないのでシフトを減らすしかストレス軽減の方法がない……と悩んでいる人は、退職代行を利用して辞めることも選択肢の一つとして検討してみましょう。
まとめ
シフトを減らしたいときは、必ず今回ご紹介したような注意点や減らすときのポイントをあらかじめ考えるようにしてください。そして減らすときには、多かれ少なかれバイト先には迷惑をかけることになる場合が多いため、時期に余裕を持って希望を伝えるなどの配慮は心がけたいところです。周りのバイトメンバーにも、一言断っておくと良いでしょう。
ちなみにバイトが嫌でシフトを減らしたいときは、いっそのことバイトを辞めることも検討したいところです。嫌なバイトをシフトを減らした状態で続けていても、あまりメリットはないものです。どうしても辞められない場合は退職代行を利用することなども考えつつ、後悔しない選択をしていきたいところです。