試用期間中だけで退職したいと思うことはあるでしょう。
例えば会社で働いてみると仕事内容が想像と違った、会社の雰囲気が合わないなどあります。
ただそうなると退職理由をどのように伝えると良いのか悩むのではないでしょうか。
そこで試用期間中に退職するメリットや無難な退職理由を解説していきたいと思います。試用期間中だけで止めたいという人には、必見な情報満載なため少しでも参考にしてください。
試用期間中に退職したいと感じたら適当な理由を付けて早く辞めよう
試用期間中に退職したいと感じたら、少しでも早く辞めることをおすすめします。仮にそのまま無理して続けても辛いだけです。そしていつしか試用期間が終わって正社員になりますが、一度正社員になってしまうと精神的にも退職しにくくなります。
ただ試用期間中とはいえ即日に止めるのは会社の合意がなければ不可能です。そのため法律上、退職を伝えてから2週間は働く必要があります。
基本的に試用期間中で退職したいと感じたら辞めても良いですが、中には迷うケースもあるでしょう。そこでこの状況なら迷わず退職するべきだという具体例を紹介します。
試用期間中でも迷わず退職するべき3つの状況
実際に会社で働いていてこのようなことがあったら退職した方が良いです。
・自分の能力では明らかに足手まとい
・面接時に受けた説明と異なる仕事内容
・長時間労働や残業が多く給料が支払われない
・パワハラやいじめなど職場環境が悪い
試用期間だと自分の能力ではこの仕事はこなせないと感じることはあるでしょう。そのため微妙なラインではありますが、そういう時は先輩の動きを良く観察してみると良いです。先輩の入社歴や技術を考慮して、将来的に自分もできそうなら続ける価値はあります。
他のものに関しては試用期間中でも即退職した方が良いです。これらに関しては自分ではなく会社の問題なため解決できません。会社に残っても辛い目に遭うだけなので、何も考えず即退職することをすすめます。
試用期間中に退職するメリット
試用期間中での退職はすぐに辞めるという印象が付くためデメリットが多いように感じるでしょう。ただ中にはメリットもあるので紹介していきます。
無駄な時間を過ごさずに済む
一般的に仕事は三年間続けた方が良いと言われていますが、三年もの間自分に遭わない仕事をし続ける方が圧倒的に時間の無駄です。少しでも早く転職して、自分に合った仕事をする方が自分のためになります。
苦痛から解放される
仮に試用期間中で苦しい思いをしているなら正社員になっても続くでしょう。その状態で働いていても体がいつか壊れるため、結局は退職することになります。それならキズが浅くて済む試用期間中に退職した方が体にも優しいです。
新卒に限り第二新卒になれる
新卒で一度会社に入社して三年以内に退職した人のことを第二新卒と言います。第二新卒はマナー研修などを終えて、社会人としてのルールを知っているため会社によっては新卒より重要な存在です。
そのためもし新卒で退職したくなるような辛い出来事があったら、第二新卒として転職するとイチからスタートを切れます。しかし第二新卒としても試用期間で退職してしまうと大きなマイナスになるため、次の就職先は身長に選びましょう。
試用期間中に退職したい人向けの無難な理由
試用期間で退職したいと会社に伝えると引き留めに合うケースが多いです。会社としては期待してその人を雇ったため、すぐに辞められると困ります。また雇用する際には想像以上のお金がかかるので、すぐに辞められると会社としては相当な痛手です。
このように退職しにくいのが試用期間ですが、家庭の事情や体調不良だとスムーズに辞められます。ただこれらの状況は嘘になることが多いため、素直に伝えた方が良いでしょう。その際にいくつか注意点があるので紹介していきます。
社風が合わない
想像していた以上の残業や職場環境が悪い時はこの理由を使いましょう。ただこれらの問題は会社の根本に当たるため会社批判になる可能性が高いです。
そのため社風が合わないという理由で退職する場合は具体的に理由を語らず、詳細をぼかして伝えるようにしましょう。このように説明すると相手も何となく察してくれるため引き止めにあいにくいです。
自分には向いていないと判断した
仕事内容が自分に合っていないと感じたら素直に伝えると比較的簡単に退職できます。ただ感情的に訴えても引き留めに合ってしまうため、具体的に仕事のきつい所や周囲とのレベル差を伝えましょう。
それでも引き留めてくる可能性はありますが、絶対に辞めるという意志を持って挑むことが大事です。
試用期間中に退職理由を伝えてからの一連の流れ
試用期間中といえど退職の流れは通常時と変わりません。正社員と違って大した仕事を任されていないため、試用期間中の退職は辞めることが決定すればスムーズにいくことが多いです。
退職したい旨を伝える
まずは上司に退職したいことを伝える必要がありますが、仕事が終わった後など忙しくない時間帯に持ち掛けましょう。
退職も仕事に関する出来事なため本来気を使う必要はありませんが、試用期間中での退職なので、そこは配慮した方が話も通りやすいです。また話をするときは会議室などの誰もいない場所で話すのがマナーとなっています。
上司に退職を伝えて辞めることが決まるとすぐに退職できるケースもありますが、それは働いている状況によるでしょう。例えば入社して一週間で退職することになって、会社も落ち着いている状態なら即日退職もできます。
基本的には就業規則に従うため退職できるのは、伝えてから一か月ごろです。試用期間中ではありますが、必ずしもすぐに退職できる訳ではないということに注意しておきましょう。
退職届を提出する
退職日が決まったら退職届を提出しましょう。退職届は本来必要ではありませんが後々のトラブルのために執筆しておくと良いです。中には退職を伝える際に用意しようと考えている人もいるかもしれませんが、マナー違反に当たるため後日渡すようにしましょう。
あいさつ回りを済ませる
退職が決まったと同時に会社の人にあいさつを始めておいた方が良いです。一応退職が決まったら全員に通知が行くと思いますが、その後も個人的にあいさつしておくと会社に居づらくなることもなくなります。特にお世話になった人には必ず忘れないようにしてください。
年金や保険の手続き
退職して次の日から他の会社で働く予定がある人はこの手続きは必要ありません。退職の翌日に働く場合は、転職先に書類を持って行けば手続きをしてくれます。
しかし退職してから1日でも空いてしまうと、自治体で各種手続きをする必要があります。手続きは1日で済むため、面倒になる前に退職した翌日にしておきましょう。
試用期間で退職した場合その経歴は履歴書に記入した方が良いのか
試用期間で退職するとなると職歴としてカウントした方が良いか悩むと思いますが、一週間などの短期的な場合を除き記入した方が安全です。
試用期間中は一般的に社会保険や厚生年金に加入していないことが多いため、履歴書に記入していなくてもバレる確率は低いですが、バレた時のことを考えると面倒なことになるためおすすめはしません。
試用期間で退職した理由をきちんと述べても再就職は不利なのか
試用期間はたいてい三か月未満なため雇う側としては不安に感じることが多いです。ただしこれは履歴書上での話なので、面接で挽回するチャンスは大いにあります。
面接官も履歴書だけでその人を判断することはありません。履歴書はあくまで参考程度のもので、何よりその人と実際に話してみて決めます。そのため使用期間で退職した理由をきちんと伝えられたらマイナス要素にはならないです。
退職理由を伝える時はマイナス的なものや会社の悪口にならないようにしましょう。
試用期間で退職して次の転職に悩んだ場合
試用期間中に退職したからといって落ち込んでる場合ではありません。一刻も早く次の就職先を見つける必要があります。
次の仕事先でも同じことがあるかもしれないという不安がある人は、就職エージェントかハローワークに行くと就職のプロに相談することが可能です。
どちらも似たような内容ですが20.30代は転職エージェントがおすすめです。転職エージェントは求人数が多いため年齢に合った仕事先を選ぶことができます。
逆に40代以降はハローワークがおすすめです。転職エージェントは40代以降になると求人数も減って自分に合ったものが少なくなります。ハローワークなら幅広く扱っているため自分の適性にある仕事選びが可能です。
このように年齢によっておすすめは異なりますが、両方利用するのがベストなため時間に余裕がある人はどちらも利用しましょう。
また転職エージェントやハローワーク以外にネット上でも応募しているため、転職の相談が必要ない人はネットにも登録しておくとより良いです。
まとめ
試用期間中でも退職することはできます。特に労働環境が劣悪な場合やその仕事に向いていない場合は、辛いだけでなく時間も無駄になるため即座に退職しましょう。
退職の仕方は通常時と変わらず退職の相談をして、退職届の提出をすると手続き上は完了です。また退職理由ですが、素直に伝える場合は高確率で引き留めてくるため、絶対に揺るがないようにしておく必要があります。
そして試用期間で退職したからといって、再就職が不利になることはありません。確かに履歴書上は不利になりますが、面接時にきちんと伝えれば関係ないです。
試用期間で退職したからといって落ち込むことなく、同じことにならないようにきちんとリサーチして次の就職先を探すようにしましょう。