退職代行を実際に利用して仕事を辞めた人の話を聞いてみたいという人は多いのではないでしょうか。そこで退職代行の体験談を紹介します!
「もう仕事を辞めたい。」
「明日から行きたくない。」
そんな風に思ってはみたものの仕事を辞めるは勇気がいりますよね。しかし、そんな思いを退職代行を利用して実現させる人が増えているのをご存知でしょうか。
何をキッカケに退職代行を利用して辞めることに至ったのかリアルな体験談を見ていきましょう。
退職代行体験談 その1【退職代行で仕事を辞めるまで】
ずっと仕事を辞めたいと思っていた気持ちを現実のものにするために、退職代行を利用してみることを決意するキッカケから、実際に退職代行業者へ連絡、仕事を辞めるまでの体験談を紹介します!
退職代行を利用しようと思った理由
5年以上働いていた会社を辞めたいと思い始めたのは少し前からで、上司が変わってから仕事に対する気持ちや会社への思いも変化していきました。
ブラックというほどのものではないですが、何かが違うと思いはじめたら「辞めたい」という気持ちは止められず、辞めるなら次の転職を考えても30歳を迎える前に辞めた方がいいだろうという思いで退職を決意。
でも、上司に退職したいということを言えずに、ズルズルと過ごしている中で、退職代行というサービスがあることをテレビの情報から知り、まずは問い合わせてみることにしました。
退職代行に相談!
退職代行業者への相談は無料で、相談方法も電話だけではなくメールやLINEでもOKということで、普段利用しているLINEから問い合わせしてみました。
ドキドキしてLINEから連絡すると、即返信が来て、質問されることを答えていくうちに緊張も解け、こちらからの質問もスムーズにできました。
何を聞いたのかというと、
・本当に仕事を辞めることはできますか? ー はい!ほぼ100%辞めることができます。
・有給があるのだけど、それってどうなるのでしょう? ー 有給を消化したい意向であることはお伝えできますが、有給の残日数すべてを消化することを書面にしてください。
・会社や上司と直接連絡はしたくないのですが大丈夫でしょうか。 ー はい。大丈夫です。
・会社からパソコンを借りているけれど、それってどうすればいいのかな? ー 会社から貸与されているものは、郵送で会社へ送ってください。
・料金って追加料金とか、他にかかるものはありませんか? ー 追加料金はありません。
・いつ会社に連絡してくれますか? ー 利用料金の振込み確認後となります。
・自分は何もしなくて本当にいいの? ー 会社に提出する書類の作成・郵送、貸与物の郵送などはご自身で行ってください。
気になることとか、わからないことがどんどん湧いてきて、一気に聞いた感じですが、すべて丁寧にわかりやすく答えてもらいました。
退職代行を利用することに決定!退職の打ち合わせを行う
退職代行業者へ連絡し、色々話を聞いて利用することに決め、最終的にどのような手順で退職代行が行われていくのかの打ち合わせを行いました。
その打ち合わせでは、
・入金後、すぐに着手してもらうこと。
・退職代行業者を利用するという委任状、退職届、有給に関する書面、引継書など、自分で用意して会社へ郵送するものの確認。
・退職代行業者から会社へ伝達する内容の確認。
・会社から貸与されていたものの発送準備、発送
・退職が決定してから行うべきことの流れ
などを双方で確認し、利用料金を退職代行業者へ振込みしました。
予定通りに即日退職が完了!
退職代行業者の方で、振込確認後、予定通り「即日退職」があっさりと決定。
会社側と退職代行業者が話をして、連絡を入れた当日から有給消化と無事になりました。
こんなにあっけなく退職することができるなら、何も退職代行業者を利用しなくても良かったのでは?というくらい、退職することを悩んでいたのが嘘のようにスッキリしました。
退職届など必要書類を送付する
「即日退職」できたことを喜びつつ、その後会社に提出する書類の作成に取り掛かりました。
・委任状
・退職届
・有給休暇を消化することの書面
・離職票や会社においてある私物を郵送してほしいというお願いの書面
・引継書
以上の書類の中でも、特に引継書は、自分なりに責任を持って誰が見てもわかるようなものを作りました。
また、会社から貸与されていたパソコン類などもきれいに梱包してすべて発送完了です。
これで、退職代行業者を利用した退職で、自分がやるべきことをすべて終え、本当の意味での退職となりました。
退職代行体験談 その2【退職代行で仕事を辞めた後の手続き】
退職代行業者へ依頼して実際に仕事を辞めたあとの手続きは、通常の退職後と何ら違いはありません。誰もが退職後に行わなくてはいけないことを紹介しますね。
退職代行で仕事を辞めたことを実感
退職することを迷い決心がつかず、退職代行にLINEで緊張しながらも相談したことによって、自分では踏ん切りをつけることのできなかった「会社を辞める」ということを、本当にびっくりするくらいのスピード感を持って実行することができました。
退職することに対する、精神的な苦痛を感じることが一切なく、ただただホッとしました。
ここからは、次の仕事を探しつつ、各種手続きを一気に行いました。
仕事を辞めるということは、ただ会社に「退職します!」と言って退職願いを出して終わりというのではなく、色々な手続きが必要となるので、忘れずにしっかり行うようにしましょう。
会社から離職票が届き、ハローワークで失業保険の手続きをする
退職時に退職代行業者からも伝えてもらい、書面でもお願いした「離職票」が届いたら、ハローワークで失業保険の手続きを行います。
この手続をすることで、失業手当をもらうことができたり、新たな就職先を見つける活動をハローワークで行うことができるようになります。
厚生年金を国民年金へ切り替え手続きを行う
会社のお給料から自動に天引きされていた厚生年金を国民年金へ切り替える手続きを行います。年金は自分の老後のために必要なものなので、しばらく仕事もしないし無視しておこうという訳にはいきません。
厚生年金から国民年金へ切り替えてもしばらくは無職だし、支払うことができないという場合は、届出することで、年金の支払い金額が減額になったり、免除してもらうこともできる
ので、まずは年金事務所などで相談するようにしましょう。
社会保険から国民健康保険へ切り替え手続きを行う
健康保険も、社会保険から国民健康保険へ切り替え手続きを行いましょう。
健康保険は、病気や怪我で医療機関へ受診するときに必要不可欠なものなので、切り替え手続きは早めに行うことが大切です。
国民健康保険へ切り替えると、びっくりするくらい高いと感じることもあるかもしれません。
こんな健康保険料は支払えないという場合も、国民年金と同じく相談することで、対応策を教えてもらうことができるので、遠慮せずに何でも相談することが大切です。
次の就職先を探すための求職活動スタート!
ひと通り行わなくてはいけない公的な手続きを終えたら、次の就職先を探すための休職活動をスタートさせてみましょう。
すぐに次の就職先を見つけなくても大丈夫という場合は、これまで行けなかったことをしてみるのもいいかもしれませんし、何か資格取得を目指してみるのもいいですね。
急がなくてもいいけれど、求人情報の動向くらいは把握しておきたいという場合は、ハローワークや就職支援サービスなどに登録して求人情報だけでも見る習慣をつけておくのもおすすめです。
ある程度の期間働いてきて、次はこのような職場でこんな仕事をしてみたいということが明確になっている場合は、希望にマッチする求人を見つけたら応募するというスタイルでもいいかもしれません。
どちらにしても、次の仕事に対するための何かしらの行動を起こしておくようにしましょう。
退職代行体験談から見えてきた退職代行の本当の仕組み
退職代行を実際に利用した人の体験談を見てみると、とても便利で心強いサービスだということがわかりました。
でもその一方で、退職代行というくらいだから、何でも退職代行業者がやってくれると思っていたけれど、意外と自分でやらなくてはいけないことが多いと感じた人も多いのではないでしょうか。
そこで、退職代行体験談から見えてきた退職代行の本当の仕組みについて紹介していきます。
退職代行業者が退職のためにやってくれることはごくわずか
退職代行業者は、退職に関するすべてのことを代行してやってくれるというものではありません。あくまでも退職したい本人に代わり会社へ「退職の意思を伝えてくれる。」というだけのサービスです。
もちろん、退職代行業者を利用すれば、退職に関するやり取りは、本人と会社の間に入り、双方からの連絡事項を代弁することになりますが、それ以上の交渉事や請求に関することは行われません。
打ち合わせ通りに退職代行のサービスを実行しないとちょっと面倒
退職代行業者の利用は、事前の打ち合わせから、その流れに沿ってサービスの提供を受けることとなります。
そのため、スケジュール変更が生じるなど、予定通りに業務を行うことができないことを、ほとんどの退職代行業者は嫌います。
業者によっては、打ち合わせ通り(スケジュール通り)にサービスの実行がされない場合は、追加料金を徴収しているところもあるので、事前の打ち合わせは念入りに行うことが大切です。
退職代行サービスを利用すると損害賠償請求されるという噂は噂だった・・・
退職代行サービスの口コミを見ていると、「退職代行サービスを利用すると損害賠償請求される。」というものを目にすることがありますが、実際に損害賠償されることは、ほぼありませんので心配無用です。
もしもこれから辞めようとしている会社がブラック企業の場合や、自分に損害賠償請求される原因が思い当たる場合は、弁護士へ退職に関することも含めて気になることを相談するようにしましょう。
有給消化したり、残業代請求も行うなら弁護士へ依頼しないとダメ
退職代行業者は、有給消化の要望を出したり、残業代請求を行うことはできません。
弁護士しか対応できない、残業代請求などの金銭に関することなど法律に関することがある場合は、弁護士の利用を検討しましょう。
<2>まとめ
退職代行を利用した人の体験談や体験談から見えてきたことなど、これから退職代行業者を利用して退職しようという人にとっては、かなり参考になったのではないでしょうか。
退職代行を利用して退職した人のリアルな情報を見てみると、わざわざ高いお金を支払ってまで利用しなくてもいいんじゃないかと感じた人もいると思います。
退職代行は、辞めたいけれど辞めたいと言えない場合や、会社の人と直接連絡を取りたくないときの利用にとても便利ということくらいしかありません。
改めて退職代行の必要性があるかどうかを考えたうえで利用を検討することをおすすめします。