アルバイトで働いているけれど、体調が不良でどうしても今日は仕事に行けないという時は電話で連絡するのが基本です。
バイトで毎日仕事に行っているうちに体調を壊してしまうのは特に珍しいことではありませんから、悪化するのがわかっていながら無理して仕事に行くことはありません。
とはいえ、職場の方では一人でもバイトの人が休むと急に代わりの人を立てることもできないので勤務に支障が生じたり、他の人に大きな負担がかかったりすることも事実です。
職場で応急の対応ができるように、体調が不良の時はできるだけ早く電話連絡を入れるようにしましょう。
どんな時に体調不良でバイトを休むと電話連絡をしてもいいか
連絡をする前によく考えなくてはいけないのは、本当にバイトを休むほど体調が悪いのかどうかということです。
「体調不良」と言ってもその状態にはかなりのバリエーションがあります。
ただ単にだるい、くしゃみが出る、喉が痛い、咳がある程度の体調不良では、普通の事務職ではバイトに働きに行けないほどの症状だとはみなされません。
ではどんな場合にバイトを休んでもいいのか、具体的に見てきましょう。
咳やくしゃみが止まらない場合
食品を扱うお店や飲食店のバイトの場合、くしゃみや咳が止まらないのであれば電話して「くしゃみと咳が止まらないのですが、お休みを頂いた方がいいでしょうか、それともマスクをして行けば大丈夫でしょうか」と訊くのも一案です。
こうすればバイト先の方で「じゃあ今日は休んでください」などと判断してくれますので気が楽です。
花粉症やアレルギーに悩んでいる人は特に体調が不良でなくても咳やくしゃみに悩まされることが多いものですが、勤務先が食品関係のバイトの場合には気を使って上司に相談することをおすすめします。
熱が38℃以上あったらバイト先にすぐに電話する
確実にバイトを休んだ方がいいのは熱が38°以上ある時です。
37℃台の熱であれば「微熱」と片付けられるかもしれませんが、38℃となると単なる体調不良というよりもインフルエンザや腎盂炎など、お医者さんに行った方がいい病気の可能性もあります。
この時は電話でバイト先の上司に「熱が38℃以上あるので、申し訳ないのですが今日は仕事にうかがえません」と伝えればそれでOKです。
辛い生理痛も我慢しないで
女性は熱や咳がなくても、生理痛がひどくて体調が不良になることがよくあります。
生理痛でバイトを休むという電話を入れるのは恥ずかしいという女性は多いものですが、労働基準法では生理休暇は働く人の正当な権利です。
労働基準法の第68条に「使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない。」と明記されていますから、バイト先としては生理痛で休みたいと伝えれば「ダメ」と言うことはできません。
とはいえ、上司が男性で職場も男性が多い男社会のバイト先の場合には「生理痛で休みます」と電話でなかなか言いにくいことがあります。
「生理痛ぐらいで休むな」という感じの職場なのであれば、生理痛を我慢して働きに行くか「38℃以上の熱があります」と嘘をつくかのどちらかでしょう。
体調不良によるバイトの当日欠勤や遅刻の連絡方法【電話・メール・LINE】
体調が不良の時はバイト先に欠勤または遅刻することをできるだけ早く伝えるのがアルバイトの義務ですが、連絡方法には電話の他にメールやLINEもあります。
状況に応じて最良の連絡方法を選び、バイト先との良好な関係を保つようにしましょう。
電話でバイト先に連絡する
朝起きた時に体調が不良でどうしてもバイト先に行けないとわかった時には、電話で連絡するのが一番手っ取り早くて確実な方法です。
電話であれば上司と直接話をすることができるので、後から「聞いていなかった」と言われる心配もありませんし、欠勤することに対する上司の了承をその場で得ることができるというメリットがあります。
また、バイト先に電話をすることで「仮病を使っているわけではない」ことを理解してもらえます。
メールで体調不良の旨をバイト先に伝える
夜になって体調不良になり、38℃以上の熱が出てきて明日はとてもバイトに行けそうにないけれどもうバイト先のお店は閉まっているから電話で連絡できないという時にはメールで欠勤か遅刻の連絡をする方法もあります。
メールで体調が悪いこと、翌日バイトに出られそうもないことを伝えておけば上司の方でもシフトをやりくりできる可能性があります。
LINEを使ってバイト先に連絡する
体調不良でバイトを休むという電話を入れようとしたのだけれど、上司が電話に出ないような場合にはLINEで連絡する方法も考えられます。
LINEなら瞬時に相手に届きますし、文面が残るので勘違いも防ぐ事ができます。
バイト先でLINEをグループで使っている場合には、「熱が出てどうしても出勤できないのですがシフトを誰か変えてもらうことはできますか?」と聞いてしまう方法もありますが、最初に上司の許可を取っておいた方が無断でしょう。
電話やLINEで体調不良をバイト先に伝える場合の具体例
体調不良をバイト先に伝える場合には、あまりくどくどしい言い回しを使わずにストレートに用件だけを伝えた方が好感がもたれます。
冗長に症状などを長々と説明していると、「本当に体調不良なのかな」と思われてしまいかねません。
では、実際に電話とメールをLINEに分けて具体的な通話例と文例を見ていきましょう。
電話で体調不良を伝える際の具体例
バイト先に電話をする時はテレビやラジオは最初に消しておくようにしましょう。
電話の向こうから賑やかなテレビの音(特に笑い声など)が聞こえてくると上司が違和感を抱くかもしれませんので注意したいものです。
職場に上司以外にも何人かの職員やアルバイトがいる時には伝言はせずに「アルバイトの△△です。
◯◯店長に代わっていただけますか?」と言って必ず上司に電話口に出てもらい、体調不良の件を伝えることが大切です。
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「お疲れ様です。アルバイトの△△です。本日16:00から勤務の予定なのですが、熱が出てしまいました。38℃以上あるので大変申し訳ありませんが、本日はお休みをいただけませんでしょうか?」
上司が欠勤を承諾したら、次の言葉で結びます。
「申し訳ありません、ありがとうございます。体調が戻り次第ご連絡します。失礼いたします」
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メールで連絡をする場合の具体的な文例
風邪がひどくて声がかすれて出ない時はメールかLINEで連絡するのもおすすめですが、声が出なくても一応は電話をして、本当に体調不良であることをわかってもらった方が安心です。
メールには件名を書く欄がありますが、ここには自分の氏名と「欠勤のお願い」、そして日にちという言葉を必ず入れておくようにしましょう。
メールが大量に届くようなバイト先では、これを入れておかないと上司がメールを見逃してしまう可能性があります。
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【件名】
◯月◯日【シフト欠勤のお願い】(氏名)
【本文】
お疲れ様です、△△です。
本日16:00~22:00のシフトですが、風邪で熱が38℃あるため休みをいただきたいと考えております。忙しい中、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
先ほどお電話も差し上げましたが、喉が腫れて声が出ないためメールをお送りさせていただきました。
回復次第、電話にて改めて連絡いたしますので何卒よろしくお願いします。
△△(フルネーム)
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LINEでバイト先に連絡する場合の文例
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お疲れ様です。アルバイトスタッフの△△です。
本日14:00~22:00のシフトの予定ですが、昨日の夜から体調を崩し、今朝から熱を出してしまいました。
くしゃみや咳も止まらず業務に支障が出そうな為、大変申し訳ないのですが本日はお休みを頂きたいと思います。
先ほどお電話をしたのですがご不在とのことで、緊急の用件のため取り急ぎLINEにてご連絡させていただきました。
お忙しい中ご迷惑をおかけし、大変申し訳ございませんがご検討のほど宜しくお願いいたします。
氏名(自分の名前)
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LINEの場合は基本的に「件名」は必要ありませんが、文頭に【体調不良による欠勤のご連絡】などと入れておけば一目で用件がわかるので便利です。
シフトをバイト仲間に代わってもらえる場合には「本日のシフトについてはアルバイトの◯◯さんが交代して出ることが可能だということなのですが、◯◯店長のご判断をいただけますでしょうか」などと付け加えておきます。
まとめ
体調が不良の日は誰にでもありますが、あまり頻繁に「体調が不良なので休ませてください」とバイト先に電話をしているとさりげなくクビにされてしまう可能性も出てくるので気をつけたいものです。
体調不良の理由でバイトを休めるのはせいぜい3ヶ月に1日ぐらいだと思っていれば間違いありません。
それ以上の日数体調不良で休んでしまうという人は体調管理を行っている可能性もありますから、ジムに通ったりピラティスやヨガのクラスに入って体力をつける必要があるかもしれません。
女性でバイトに行けない日があるぐらい生理痛がひどいと自覚している人は、できるだけシフトから生理日を外すようにするなどの工夫が必要です。
アルバイト先を変えた途端に体調を崩す日が増えたような場合にはシフト時間が体に合っていなかったり、労働がハード過ぎたりすることが考えられますから、シフトの時間を変えてもらうかバイト先を変えることも考えた方がいいかもしれません。