ニートが仕事をはじめようと思ったとき、おすすめできる職業はなんでしょうか。この簡単な問いかけの答えに詰まってしまう方は少なくありません。特に自己評価の低いニートの方は、自分は何もできないと思い込んでしまっていることも多いようです。
そこでここでは、ニートができるおすすめの職業についてまとめていきましょう。
ニートでも道を閉ざす必要はない! どんな仕事でもおすすめできます
ニートの方の多くに共通している点が、自己評価が低いという点です。失敗や挫折が重なってしまった結果、自分の能力を信じることができなくなってしまい、結果として「自分なんて」と、自身を追い込んでしまう方も少なくありません。
ニートになっているという方は、確か失敗をしたかもしれません。もしかしたら、人生の選択を大きく誤ったのかもしれません。しかし、だからといって自分の道をわざわざ閉ざしてしまう必要はないのです。
人生の道は、あらゆる人の前で平等に開けています。取れる選択肢には差が出るかもしれませんが、道が完全に閉ざされているということはありません。よって、ニートにおすすめの職業は「好きなことができる職業」だといえるでしょう。
好きなことが仕事になるのはもちろん良いでしょう。そうでなければ、十分に余暇の取れる仕事を目指してもいいでしょう。もしくは、好きなことをするために高給な仕事を目指すのもおすすめです。
自己評価が低いと、自分にはほとんど選択肢が残されていないと感じてしまうかもしれません。しかし、実際にはニートの方であっても、職業の選択は自由にできます。
自分の資質を見極めておすすめの職業を選びましょう【ニートでも選ぶ自由はある】
「やりたい仕事」がおすすめの仕事とはいっても、やりたいことが見つからないという方も少なからずいます。もしくは、やりたいことのハードルが高すぎて、何からはじめればいいのかわからないという方もいるようです。
そんな方におすすめの方法が、「自分の資質を見極め、その資質を活かせる仕事をする」という方法です。この方法であれば、やりたいことが特に見つからないという方であっても、とりあえずは自分に合った仕事を見つけられます。
やりたいことがないからニートを続けていたという方も、とりあえずはこの方法で仕事を見つけることをおすすめします。なぜなら、仕事をしなければいずれは選択肢が狭まっていくからです。例え10年後に本当にやりたいことができたとしても、それまでにニートの経験しかない場合、やりたいことをするのは困難になります。
よって、まずは自分の資質から仕事を見つけるべきです。ただ、自分の資質といっても、すぐに判断するのは困難だと思うので、ここでは2点に絞って紹介します。注視すべき点は、「人付き合い」と「空白期間」です。
鍵となるのは人付き合い
人付き合いは、どんな仕事にも大なり小なり存在します。仕事の中には、人付き合いそのものが仕事になることもあります。そのため、仕事の資質を見極める上で、人付き合いは大変重要な要素といえるでしょう。
まず、自分が人付き合いが苦手かどうかを考えましょう。人と話すこと、人に何かを聞くこと、伝えることが苦手なのかそうでないかを想像してください。そして次に、1人でいることがどの程度嫌いなのかを想像しましょう。
人と話すのが得意、好きだという方は、人と関わる職業がおすすめです。一方、1人でいることが好きだという方は人付き合いの少ない職業がおすすめです。人付き合いが好きかどうかは仕事の資質を見極める上でとても重要なので、必ず考えておきましょう。
空白期間が長い方は未経験歓迎の仕事を
仕事の資質について、もうひとつ考えておかなければならないのが空白期間がどれくらい長いのかという点です。空白期間とは、簡単にいえばニートだった期間のことをいいます。この期間が長ければ長いほど、企業には厳しい目で見られます。
なぜなら、空白期間が長いニートの方はやる気がないという印象を与えてしまうからです。そのため、空白期間が10年以上続いているという方は、一般的な正社員よりも未経験歓迎の仕事のほうがいいでしょう。
もし別の仕事がしたいという場合は、ある程度働いて経験を積んだあと、転職エージェント等を利用すれば問題ありません。なぜなら、職歴のあるなしは就職においてかなり大きな比率を含んでいるからです。一度就職しても別の場所があるということを考えて、今は未経験の仕事に就職してみるといいでしょう。
人付き合いが苦手なニートの方におすすめな仕事5つ
ニート期間が長い方は、よく人付き合いが苦手になる傾向にあります。特に引きこもりニートの方は、知らない人とまともに話すのも難しいという状態であることも少なくありません。そういった人のために、ほとんど人との会話がいらない職業を紹介します。
清掃業
清掃業とは、ホテルやオフィスを掃除する仕事です。少し専門的なものであれば、マンションの原状復帰を手伝う職業や、亡くなった方の部屋を掃除する特殊清掃員も清掃業のひとつです。
清掃業はほとんど人と会話することはなく、黙々と作業をするのが普通です。また、マニュアル通りに腕さえ動かせれば誰でもできるので、職歴なしの長年のニートがとりあえずはじめる仕事としては最適な仕事だといえるでしょう。
もちろん、最初の内はチームで動くことが多いのですが、経験を積めば1人で仕事をすることも増えます。掃除をするのが好きな人にはおすすめの仕事です。
警備員
警備員、特に夜間警備員は、体さえ動き、犯罪歴さえなければ誰でも問題なく採用される仕事です。これも未経験のニートが採用されやすい仕事といえます。会話もほとんどなく、決められた時間そこを警備するだけなので、楽な仕事が好きな人におすすめできます。
また、夜間警備員以外にも雑踏警備、工事現場、ショッピングセンターなど、警備の需要は依然として高いので、その点を鑑みても就職しやすい仕事といえます。また、夜間の警備であれば生活リズムが夜型の人でも素直に働ける点は嬉しい点です。
ゲームテスター
ゲームテスターとは、発売される前のゲームを実際にプレイして、プログラムのバグがないかどうかを探す仕事です。「デバッカー」と呼ばれることも多く、実際にゲームのエンドロールに名前が載ることもあります。
ひたすらゲームをしてお金をもらえる仕事なので、長時間集中してゲームができる人におすすめの仕事です。ただし自由にプレイできるわけではなく、ある程度決まったことを繰り返さなければなりません。ゲームが嫌いになるという意見もあるので、その点には留意しましょう。
工場勤務
工場勤務とは、工場でものつくりを手伝う仕事です。一口に工場勤務といっても、スキルや資格が求められるものもありますが、未経験歓迎の求人のほとんどは誰でもできるものばかりです。
マニュアルも揃っているため、単純作業を長時間続けられる方にはおすすめできます。他人と会話する機会はせいぜい昼食時くらいなので、人付き合いが苦手な職歴なしニートの方にはぴったりです。
動画編集者
動画編集者とは、動画作りを代行するサービスのことです。趣味で動画を作ったり、動画を繋ぎ合わせてミュージックビデオ風にしていたという経験が活きる仕事です。とはいっても企業にいきなり入るわけではなく、「クラウドソーシング」などで自分のスキルを活かしていく形が働きやすいと思います。
フリーランスとして生活することになりますが、スキルがあればそれなりの収入が期待できます。自分が趣味で培った技術を活かしたいという方におすすめです。
人付き合いが得意なニートの方におすすめな仕事5つ
人付き合いが得意な方は、積極的に人と関わる仕事を選びましょう。人と関わることは難しいかもしれませんが、それゆえにやりがいがある仕事です。また、人と関わるスキルは多くの仕事に活かすことができる点も魅力といえます。
接客業
接客業とは、様々なお店の店員のことです。ウェイターなどは代表的な接客業でしょうし、アパレル店員なども接客業といえます。こうした接客業は日本人の気質からか人手が足りず、就職のハードルが低い傾向にあります。
好きなものを売っているお店であれば、仕事にも身が入りやすいはずです。また、アルバイト採用から正社員採用という道が十二分にありうるという点も接客業の魅力といえます。
介護職
介護職もまた、接客業のひとつです。介護は専門職と思われがちですが、専門の免許が必要なのはごく一部だけで、介護センターでの介護職などは誰でもなれます。というのも、少子高齢化社会に伴って介護職の需要は大いに増しているからです。
日常的に人から感謝されるので、人に感謝される仕事がしたい方におすすめです。また、老人の方と会話をするのが苦ではないという方はぜひ介護職を目指してみてはいかがでしょうか。
コールセンター
コールセンターとは、お客さんからかかってきた電話にマニュアルに則って会話をする仕事です。いわば企業の顔になる存在なので、徹底した丁寧な対応が求められます。
その分、お客様の悩みを解決したときの楽しさはひとしお。役に立ったという実感を持って働けます。電話さえあれば誰でもできるので、知らない人との会話が楽しいという方におすすめです。
タクシードライバー
タクシードライバーとは、タクシーを運転してお客様を目的地まで運ぶ仕事です。お客さんがコミュニケーションを欲しているかどうかを見極める必要があるので、実は接客業としての側面もあります。
ただし、給料が歩合制なので儲からないときは本当に儲からないという点に注意しましょう。特に田舎のほうのタクシードライバーは、儲かる時期とそうでない時期の波が激しいので気を付けてください。
必要なのは運転免許書と、ある程度お客さんと会話する技術です。なお、「第二種運転免許書」を持っていない場合は、会社に取得させてもらうか、自分で取得する必要があるので注意しておきましょう。
事務職
事務職とは、企業のデータ入力や勤怠管理、出荷管理を行う職業のことです。デスクワークが続くので、疲れる仕事が嫌だという方にはおすすめです。
ただ、各方面に調整の電話を行ったり、不明な部分の問い合わせをしたりしなければいけないので、ある程度人と関わることが求められます。パソコンを使った細かい作業が特定な人におすすめの商業といえるでしょう。
おすすめの中でなりたい仕事を見つけるのがニート脱出の一歩です
ニートを―したいと思ったのなら、まずはやりたい仕事を見つけましょう。やりたい仕事を見つけるときは、前述したおすすめの中でも、自分のやりたいことでも構いません。趣味を仕事にするのもいいでしょう。
もし、やりたいことがあまりにも遠いと感じたら、とりあえずおすすめしたい仕事の中から、自分でもできそうなものをしていくといいでしょう。こうすることで職歴がつき、無職ニートから「働いている社会人」として仕事を探すことができるからです。
もちろん、これまであまり良い印象を持っていなかった職業が、働き始めたら意外と自分に合っていたということもあります。いずれにせよ、一度は働いてみた方が人生にも役立つでしょう。
まとめ
ニートとして長期間家の中にいると、社会を歪んだ色眼鏡で見てしまいがちです。そうなると、あの職業は嫌だ、この職業はつらそうだ、といったように、「働く」ということに偏見を持ってしまいます。
しかし、実際に働いてみればそんなことはありません。おすすめした職業は、外面だけ見ると大変そうに見えるかもしれませんが、その実態は、ニートでも充実感を持って取り組める良い仕事です。ニートを脱出したいのなら、まずはどこかで働くことを目標にしてみましょう。