ニート状態が長く続くと、不意に「仕事がしたい」と感じたことも多いのではないでしょうか。しかしながら、これまでニート期間を継続してきた方の多くは、したいという意志だけが先行して、空回りしてしまう方も多いようです。
そこでここでは、その「仕事がしたい」という心意気を無駄にしないため、ニート脱出のための手段を解説していきましょう。
ニート状態から仕事がしたいと思った気持ちが薄れない内に行動を!
仕事がしたいと思ったのなら、まずは体を動かしましょう。仕事をしたい、やりたいと思ってはいても、一切行動に移さないと、いずれその意志はなくなってしまうからです。
人間は楽な方に流れていってしまいます。行動を起こして退路を遮断しなければ、仕事がしたいという気持ちだけが積み重なっていってなくなってしまうのは自明です。自分の退路を遮断するという意味でも、楽な方に流れないという意志を表示するという意味でも、仕事をしたいと思ったらすぐに行動を起こしましょう。
起こす行動は履歴書を出してもいいですし、面接へ応募してみてもいいでしょう。就職エージェントに頼んでみるのも手段のひとつです。とにかく、仕事がしたいという気持ちを忘れない内に行動を起こしましょう。
そして、行動を起こしたら、自分以外に「仕事がしたい」ということを話しましょう。話す対象は誰でも構いません。出来るなら、頻繁に顔を合わせる人がおすすめです。親兄弟でもいいでしょうし、祖父・祖母でも問題はありません。
現実で会うのが難しい場合は、インターネット上の付き合いの方でも構いません。とにかく、誰かに仕事がしたいと思っているということを伝えてください。こうすることによって、その決意を自分ひとりのものだけで終わらせずに済むからです。
まとめると、仕事がしたいと思った時にやるべきことは「行動」と「他人への決意表明」です。この二つが終えたら、具体的な行動に移りましょう。
仕事がしたいと思ったときにまずやるべきこと3つ
仕事がしたいという気持ちこそあれど、なかなか何をするべきか迷ってしまう方も多いと思います。なぜなら、ニートをしていると社会と隔絶されがちになるからです。そのせいで就職までの具体的な道筋が見えないという方も多いようです。
よって、まずは自分の現状を把握しましょう。そしてその次に、行動を起こすための下地と整えてください。それが終わってはじめて、本格的な就職活動ができます。
以下では、「仕事がしたい」と思ったまさにその時にやれることを紹介していきましょう。
求人と条件を見て自分の現状と照らし合わせる
ニートの方がまずやるべきことは、求人サイトを見ることです。例えば、ハローワークの求人は家のインターネットからでも見られるので、一度閲覧してみましょう。そして、そこの条件欄見てください。
求人には色々な条件があると思います。未経験歓迎、社会人経験〇年以上、資格優遇、職歴限定など、その条件は多種多様です。特に、「自分がやりたい」と思っている仕事を重点的に見てみましょう。
別にやりたい仕事がないという方は、自分が「普通の社会人」を想像したときに就いている仕事の求人を見て下さい。その仕事の求人条件を見てみましょう。
もし、自分のやりたい仕事の求人の条件に自分が当てはまるのなら、その仕事を目指してください。すぐにその会社へ送付する履歴書を作り、面接対策をすべきです。時間が流れると、歓迎されなくなる可能性が高いからです。
一方、やりたい仕事の求人の条件が、一切自分にそぐわない場合は、理想と現実が乖離しすぎている可能性があります。
夢を持つことは大切です。しかし、自分の現状と求人内容があまりにもかけ離れている場合は、これからの進退をよく考えなければなりません。このとき、取れる方法は2つです。
ひとつは、自分の現実を理解して、現状に照らし合わせた条件で就職をする方法です。例えば職歴なし、30代手前のニートならば、まずは未経験歓迎の職場を探し、そこからキャリアを積んでいく方法が現実的な手段です。
もうひとつの方法は、自分の現状を理解したうえで、やりたいことのために努力を積む方法です。例えば少しでも資格を取ったり、関連業種のアルバイトをしたりと、努力の方法は色々とあります。現状のままでは、まず望みの職業に就くことはできません。少しでも就職に近づけるよう、経験や努力を積みましょう。
生活習慣が歪んでいる場合は朝型に戻す
ニートの方の多くは、時間が自由を自由に使えてしまうがために、生活習慣が歪んでしまいがちです。特に、ニートの方は朝起きて夜に寝るという、ごく普通の生活習慣とは真逆の、夜型の生活習慣になっている人も少なくありません。
しかし、ほとんどの会社は昼に業務をして夜に帰宅するという、昼型の生活習慣で運営されています。つまり今の生活習慣のまま就職してしまうと、就業時間中に体がついていかなくなるという事態もありえます。ちょっとした居眠りや眠気程度ならいいかもしれませんが、睡眠不足が重大な健康被害や事故の引き金になることは十二分にありえる話です。
よって、まずは昼型・朝型に生活習慣を矯正しましょう。しかしいざ夜に眠ろうとしても、なかなか眠れないことが多いと思います。そのためにおすすめなのが、「日光を浴びて生活すること」です。
朝から昼までカーテンを開けておき、自分の体が常に日光にさらされるようにしてください。そうすることによって、体内時計が自然な流れに戻っていき、いずれは朝に起きて夜に眠る生活ができるようになります。そうなるためにも、意識して早寝早起きをするようにしてください。
加えて、三食規則正しい食事も意識しましょう。規則正しい食事と生活は、それだけでも生活習慣の改善に繋がります。同居している日勤の社会人家族がいるのなら、その方と同じ生活リズムを心掛けてみてください。
就活に使う時間を設定する
生活習慣が改善できたら、次は本格的に就活する時間を設定してください。その時間は、毎日必ず就活に使うようにしましょう。生活習慣に就活する時間を組み込むことによって、継続的な就活ができます。
就活をするのはエネルギーがいるので、できる時にやろうというスタイルだと、気が付いたらやらなくなってしまうからです。よって、就活に使う時間を決まった時間に設定し、メリハリの効いた生活を心掛けましょう。
ニートでも仕事がしたいという意気込みを萎ませないために他の人を頼りましょう
再三の繰り返しになりますが、「仕事がしたい」という気持ちは大切です。しかし、1人で就活を孤独に続けていると、仕事をしたいという気持ちがどんどん萎んでいってしまうことがよくあります。
何度も書類選考の落ちたり、面接で嫌な対応をされたりすると、いっそのこと、ニートのまま一生を暮らした方が楽なのではないかと、マイナス思考に染まってしまうこと少なくありません。そんなとき、落ち込んだ気持ちを奮い立たせるための相談相手を確保しておきましょう。
例えば「就職エージェント」やハローワークの職業相談を活用するのは有効な手段です。就職エージェントの方やハローワークの方は、就職に成功した人をたくさん見届けているので、実感を伴った励ましを受けられます。
もちろん、家族や友人などに相談するのもいいでしょう。ニートの間は険悪な雰囲気になっていたかもしれませんが、就職したいという気持ちがあり、その気持ちに行動が伴っているのなら、家族や友人たちも喜んで心を開いてくれるはずです。
たった1人での就活は精神的につらいことがたくさんあります。特に、長期間ニートをしている方は、仕事探しが長期戦になることもあるでしょう。そんなときでも心が折れないよう、存分に他人を頼ってください。それも就活のために必要なことです。
もし、誰に相談しても心がつらくて、落ち込んだ状態が長く続いているという場合は、精神的に大きな負荷がかかっている可能性があります。場合によっては、それが原因で鬱病を発症してしまうかもしれません。もし、自分が鬱病だと思っているのなら、できる限りはやく精神科に行ってください。
つらいときは、できる限りはやく助けを求めましょう。
仕事がしたいという気持ちがあれば道は開けます【ニートでも問題なし】
世間的なイメージとして、ニートは社会復帰をするのが難しく、やる気のないダメ人間というものが定着してしまっています。しかし、実際のところはそうではありません。例えニートであっても、仕事をしたいという気持ちがあれば社会復帰は難しくありません。
実際、社会復帰をして正社員として充実した毎日を送っている元・ニートの方は無数に存在します。「ニートに強い就職エージェント」を謳っている就職エージェントもあるくらいですから、毎月のように就職していることは疑うべくもありません。
よって、社会復帰をするために最も大事なことは、「気持ちを継続させること」にあるといってもいいでしょう。そのために就職エージェントやハローワークの就職相談が大事であり、周囲のサポートが必要になってきます。
そしてもうひとつ大切なことが、「行動力」です。仕事をしたいという気持ちがあっても、それが行動に移っていかなければ協力を得ることはできませんし、自分自身も仕事に結びつけることはできません。よって、まずは考える前に行動をすることが大事です。
まとめ
ニートの仕事探しをするためには、まず行動すること、そして周囲の協力が不可欠です。自分1人で仕事探しをしても大変ですし、自分にぴったりな仕事を探しても難しいと思います。
せっかく仕事をするのですから、自分がやりたいと思える仕事を探し、長く気持ちよく働きましょう。そうすることが、人生を豊かにし、さらなるキャリアアップにもつながってきます。
仕事をすることはそう難しいことではありません。仕事探しもそうです。行動を起こすか迷っている方は、仕事をしたいと思ったその時にはじめましょう。