ニートは職業訓練校に行くべき!?そのメリット・デメリットを紹介

ニート脱出の手段としてよく挙げられる方法のひとつに、「職業訓練校」があります。実際、毎年80000人前後が職業訓練校に行き、その内の7割以上が就職しています。
しかし、そうした情報は知っていても、実際のところ、どのような場所なのかはわからないという方も多いのではないでしょうか。そこでここでは、ニートが職業訓練校に行くことを前提にし、この場所がどのような場所なのかについて詳しくまとめていきましょう。

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ニートが就職するための場所?職業訓練校とはどんなところ?

そもそも、職業訓練校とはどのような場所なのでしょうか。イメージとしてはなんとなく、就職に必要なスキルを身に着けられる場所と考えている方も多いと思います。そのイメージは間違ってはいません。実際、職業訓練校に行けば、就職のためのスキルを身につけられます。
母体となっているのはハロワーク、つまり政府が主導してます。そのため、職業訓練校に行くためにお金は必要ありません。
職業訓練校には3つの訓練があります。ひとつめは「公共職業訓練」で、これは仕事を辞めた人が再就職するための知識やスキルを身に着けられる訓練です。ふたつめは「求職者支援訓練」で、これはあらゆる人が対象となる訓練です。みっつめは学卒者訓練で、これは卒業した学生向けの訓練で、唯一授業料がかかります。
ニートが受けられるのは基本的に「求職者支援」です。そして、求職者支援訓練には様々なコースにわけられており、コースごとに少人数制での指導が行われます。授業は毎日50分1コマで6コマ、高校生と似たような時間割です。授業の内容はコースごとに異なり、座学から実践まで、幅広い授業を行います。
このように、職業訓練校とは「就職に必要な情報やスキルを実践を通して身に着ける場所」といえるでしょう。そのため、ニートのみならず就職活動に失敗し続けている若者から第二の人生を始めたいという方まで、幅広い層が訪れます。
しかし、職業訓練校は誰でも入れるわけではありません。入学すると補助金がもらえることから、真剣に就職を志しているのか、面接による審査が行われます。よって、しっかりとした意志を見せなければ、通うこともできないという点には留意しておきましょう。

ニートにとっての職業訓練校のメリット

ニートがわざわざ面接をしてまで職業訓練校に行くメリットはなんでしょうか。具体的なメリットは3つです。ひとつめのメリットは、「専門的な知識を覚えられる」という点です。ふたつめのメリットは、「国から補助金が貰える」という点。そしてみっつめのメリットは、「就職活動へのモチベーションを保ち続けられる」という点です。
それぞれのメリットについて、詳しく紹介していきましょう。

資格を得て、専門的な知識を覚えられる

職業訓練校では、専門的で実践的な勉強ができます。そのため、実際に職場で使うような知識を身に着け、さらに職場で大切なスキルを身に着けられるようになっています。事務系のコースであれば、ワードやエクセルの操作方法やウェブページの作り方などです。
さらに、資格を無料で取得できる点も大きなメリットでしょう。職業訓練校では、資格を無料で取得できるコースを用意しており、そのおかげで多様な道が開けることもあります。もちろん、取得する資格は職業に直結するものばかりです。例えば、ビルメンテナンスに使う「二級ボイラー技士」といった資格を取れます。
他にも簿記や表計算、ガス溶接やアーク溶接・第三種冷凍機械責任者といった、持っていることで関連する職場に就職しやすくなる資格を取得可能です。取得を目指す場合は、どんな資格を取れるのか、その資格がどのような時に役立つのか確認して取得しましょう。

国から毎月10万円の補助金を貰える

職業訓練校に通うことで、毎月10万円+交通費の補助金を貰える可能性があります。10万円は自由につかうことができ、貯金に回したり、趣味に使ったりすることが可能です。とはいえ、全ての人が貰えるわけではありません。給付のためには、厳しい条件をクリアする必要があります。
条件は、簡単にいえば「非常に貧しく、真面目に職業訓練を行おうとしている学生」が対象です。具体的な条件は以下の通りです。
まず、「貧乏」の条件は「本人の収入が8万円以下、世帯全体の収入が年収300万円以下、世帯全体の金融資産が300万円以下、現在住んでいる場所以外に土地や建物を持っていない」です。そして、「真面目」の条件が「訓練実施日は全出席(最低でも8割)、過去3年間の間に不正を働いて給付金を受け取ったことがない、同世帯の中に職業訓練の給付金を受け取っている人がいない」となります。
このように、給付金の条件はかなり厳しめです。しかし、条件に合致しているのなら、ある程度貯金に余裕を持ちながら職業訓練ができます。訓練だけではなく、その後の就職活動でも大いに役立つでしょう。

就職活動へのモチベーションを保ち続けられる

職業訓練校では、少人数のクラスであっても仲間ができます。就職という目標を同じとする仲間がいるだけでも、就職活動へのモチベーションを保ち続けられます。失敗続きで挫折してきたニートの方であっても、同じ立場の人と関わることで、挫折せずに勉強を続けられるでしょう。
また、人との繋がりができやすいというのもメリットです。職業訓練校では様々な年齢や立場を超えて、人と繋がれます。その繋がりは、就職に成功したあとも、何かと自分を助けてくれるでしょう。無職時代という苦しい時代を共にした仲間であればなおさらです。
もちろん、職業訓練の場が一生の宝となる出会いの場になることもあるでしょう。実際に、職業訓練で出会って結婚まで行った人もいるようです。
このように、職業訓練校は人との繋がりを作れる場でもあります。コミュニケーション能力は、多くの職場に共通して活躍する能力です。それを鍛えるため、積極的に会話していくといいでしょう。

ニートにとっての職業訓練校のデメリット

職業訓練校のメリットを挙げましたが、メリットがあればデメリットもあるのが世の常。職業訓練校もその例に漏れません。メリットばかりに目を向けて職業訓練校に行ってしまうと、いざ行こうとしたときにこんなはずではなかった、と後悔することになりかねません。
職業訓練校に行く際は、メリット・デメリットの両方に目を向けていくようにしましょう。そこで以下では、職業訓練校の代表的なデメリットについてまとめます。

選考面接がある

まず、職業訓練校には、面接による選考が行われます。面接では、その人が職業訓練を完遂して就職できるかどうかのやる気が問われます。職業訓練では受講する際に手当てが支払われるので、それを目的に来ていないか、厳しい目でチェックされます。
さらに、応募倍率の高いコースでは基本的に雇用保険に加入していた方が優先されます。ニートだと、そもそも面接や筆記試験で落選する可能性も高いのです。倍率の低いコースに応募しようにも、そもそもそうしたコースは就職に結びつきづらいことも少なくありません。
人と競うのが苦手な方や、あまり自分に自信のない方にとっては、このように「選考がある」ということ自体が大きなストレスになってしまいます。つまり、この点は人によっては大きなデメリットになりえるでしょう。万が一、職業訓練校に行くつもりで応募したのに落ちていたら、気分も沈んでしまい、就職活動に影響を及ぼしてしまうからです。

就職率が100%というわけではない

職業訓練という響きからは、「絶対に就職できる」ということを想像するかもしれません。しかし、職業訓練校の就職率は残念ながら100%ではありません。少なくとも、職業訓練を受けたあと、3か月以内に就職し、職業訓練校に就職の連絡をした人はおよそ65%前後でしかありません。
この数字を大きいとみるか小さいと見るかは人次第ですが、絶対に就職できるわけではないということはわかると思います。もちろん、3か月以内に就職できなかった35%の人の中にはその後に就職した人もいたでしょうが、職業訓練校を完了したからといって、就職活動が順調にいかない可能性もあるということは頭に入れておいてください。
前述しような面接や試験をクリアしたのにも関わらず就職できない可能性があることを考えると、それは大きなデメリットといえるでしょう。
とはいえ、就職率はあくまでも進学・引っ越し・看病・妊娠など、やむを得ない事情で就職できなかった人をも分母に含んでいるので、実際はこれほど低くありません。とはいえ、100%ではないという点には気を付けておきましょう。

手続きが煩雑

職業訓練校へ行きたいと思っても、すぐさま通えるわけではありません。まずはハローワークに行き、職員に職業訓練校に通いたい旨を話し、所長から許可を受けてはじめて職業訓練校に通う資格を得られます。
そのあとは各種必要書類を書いて提出、後に面接と筆記試験を受ける……というように、職業訓練校に行くまでの手続きはかなり煩雑です。さらに、職業訓練校へ行く資格を得たとしても、そこから数か月待機させられる可能性もあります。
このように、職業訓練校は手続きが煩雑な点もデメリットです。就活に使える時間が刻一刻と減っているニートにとっては、大きなデメリットといえるでしょう。

ニートだから職業訓練校に行かなければならないわけではない!

職業訓練校は、ニートが就職するために取れる手段のひとつです。しかし、結局のところ、行動なしに就職することはできません。職業訓練校は就職の手助けをしてくれますが、全てのレールを敷いてくれるわけではないのです。
よって、目指す職業によっては自分で就活をしたり、あるいはハローワークや就職エージェントを利用したほうが、楽に就職できる可能性があります。特に、資格があまり必要のない職業や、スキルは後からついてくるような職業であれば、職業訓練校に行く必要は必ずしもありません。
自分の行くべき道を見定めて、適切な手段を取りましょう。

まとめ

ニートが職業訓練校に行く際には、メリット・デメリットをしっかりと把握しておく必要があります。また、職業訓練の内容、就職率に関する実情も把握しておくべきでしょう。そうでないと、せっかくの就職へのやる気が削がれてしまいかねません。
自分の認識と現実がかみ合わず、いざ職業訓練校へ行って無駄な時間を過ごしてしまわないよう、事前に自分の現実を把握し、実情と照らし合わせた判断を下してください。

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