在宅ワークという選択肢は、今や現実的なものになりました。今までニートとして、就労する意欲が全くなかったという方にとっても、重要な選択肢のひとつです。
在宅ワークであれば、家から一歩も出ることなく生活費を稼げますし、軌道に乗れば独立して生きられます。ここでは、ニートの方に向けて在宅ワークについて紹介していきましょう。
引きこもりニートの方へ:家から出ずに在宅ワークという手段もあります
引きこもりニートの期間が続くと、外に出るどころか太陽の光を浴びることすら億劫になってしまいます。外に一瞬出ただけで目まいがする方すらいるようです。そんな状態ですと、就職してニート脱出まではかなり遠いといっていいでしょう。
在宅ワークは、生活習慣に関わりなく、しかも審査もほとんどなしに働けるため引きこもりニートが働き始めるためにはぴったりな職業といえるのです。
例えば、午後2時くらいに起きてきて、朝方の8時くらいに寝るという完全な夜型の生活であっても、在宅ワークであれば問題なくお金を稼げます。
一般的な会社員になると、生活習慣の改善から始まり、通勤手段の確保、そして面接など、考えなければならないことは多数あります。しかし、在宅ワークであれば、考えるべきなのは「どんな仕事をするのか」ということだけです。
気になる収入は業種とその人の頑張りによって大きく異なりますが、在宅ワークだけで正社員並みに稼ぐ人もいます。そこまで稼げなくとも、「自分で稼ぐ」ことの楽しさを味わえるという点もメリットです。
また、フリーランスの在宅ワーカーは、「ここをこうすればいいのではないか」という試行錯誤を自己責任の上で行えます。上司や会社に縛られることなく、自由に仕事を行えるのはフリーランスならではのメリットといえるでしょう。
もちろん、在宅ワークをはじめたからといって、そのまま在宅ワークで生きていく必要はありません。ひとまずは、生活習慣を戻すまでは在宅ワークで生きていき、生活が安定したら就活をはじめるというスタイルでもいいでしょう。
在宅ワークから就職を目指す場合、就職先が同業種の仕事であればそのノウハウが生きる点も見逃せません。引きこもりニート期間を、「同じ職種の仕事をしていた」という期間としてアピールできる点は大きなメリットでしょう。
ニートができる在宅ワーク5選
いざ、ニートの状態から在宅ワークをはじめようと思っても、どこから探せばいいのか困ってしまう方も多いと思います。そこでここでは、家からほとんど出ずに在宅で仕事のできる仕事を5つ、紹介します。
ライティング
ライティングとは、web上に記載される記事を書く仕事のことです。例えば、人の知りたい情報を調べてまとめる「キュレーター記事」などが主なら記事です。
他にも、ゲームの攻略情報を書く仕事や、最新ニュースをまとめて書く仕事、自分の考えや見解をコラムとして書く仕事がライティング業といえるでしょう。
ライティング業はほとんど人に会ったり会話することなくお金が稼げる上、未経験からでもはじめることができる点から、職歴のないニートの方にもぴったりな仕事です。
報酬は高額なものから、子どものお小遣い程度のものまで多様なものがありますが、専門性の求められる記事ほど高額な傾向にあります。例えば、「引きこもりニートを5年している」という経験を出力できる人は、一部メディアでは重宝される存在です。
仕事をしたいという場合は、主に「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングサービスを利用するのが一般的です。最初はそれほど時間効率の良い仕事が出来なくとも、少しずつ経験を積むたびに時間効率の良い仕事をすることができるようになるでしょう。
ゲームテスター
ゲームテスターは、発売前のゲームを指示された通りにプレイしてバグや不具合が出ないかをチェックする仕事です。ひたすら指示された内容を繰り返してプレイするだけなので、ほとんどスキルは必要ありません。
勤務時間中、延々とゲームをすることになるので、ニート期間中にゲームをたくさんしていたという方にぴったりな職場といえます。特に長時間集中できる方にはぴったりだといえるでしょう。
ただし、ゲームテスターの募集には完全に在宅でプレイできる仕事と、家から出て指定の職場に赴かなければならないものの2つがあります。前者はスマホゲーム、後者は家庭用ゲームであることが多いようです。
給料に関しては、おおよそ時給1000円前後が相場となっています。案件引き受け型の場合は、1本につき1000円前後です。十分とはいえませんが、実家で生きていく分には十分な報酬が支払われます。
仕事をしたいという場合は、求人サイトから「デバッカー」「ゲームテスター」という欄から探すか、クラウドソーシングサイトで「ゲームのテスター募集」を探すといいでしょう。ただし、後者の形態は通勤することになるので注意してください。
データ入力
データ入力の仕事は、文字通り、空欄のエクセルなどに指示されたデータを入力するだけの仕事です。具体的には、アンケートの集計、商品登録、記事のタイトル入力、データの出力などが挙げられます。
タイピングさえできれば誰でもできる仕事ですが、生活できるぐらいまで稼ぐためにはかなりのスピードと集中力が求められます。当然、正確性も求められるので、長時間集中して同じ作業ができる人におすすめの仕事です。
正確かどうか、早いかどうかという単純なスキルが重要な仕事なので、ややこしい仕事は苦手だという方にもぴったりです。時間給も、入力の精度とタイピングのスピードによって大きく変化します。
仕事をしたいという場合は、他の在宅の仕事と同様にクラウドソーシングサイトで募集をしているのを受注してください。もしくは、求職サイトで「データ入力の仕事:在宅」といった表記のしてある案件に応募してください。
内職
内職とは、商品の梱包を担当したり、シールを貼ったり、特定のものを作ったりする仕事のことを総合した在宅ワークです。作業自体はそれほど難しいものはなく、送られてきた商品を完成させるだけで完成します。
ただし、商品に不備があると給料から天引きされるため、ある程度手先の器用な人向けです。たくさんこなせば稼げますが、内容は工場と同様の単純作業なので、スピーディにこなせなければ時間効率はそれほどよくありません。
内職とは少し意味合いが異なりますが、イラストが描ける、ハンドメイドができるといった特技がある場合は、それを活かして販売することもできます。この場合は、スキル次第で高額な報酬を狙えるでしょう。
内職をしたい場合は、内職を専門に扱っている会社に応募してください。もしくは、求職サイトで「内職」と検索して出てくる仕事に応募するといいでしょう。ハンドメイド品やイラストを売る場合は、「cien」や「メルカリ」などを使ってください。
在宅コールセンター
在宅コールセンターとは、企業に対する問い合わせを在宅で対応するスタッフのことをいいます。マニュアルを見て応対するだけなので、業務内容自体は簡単です。
ただし、当然ながら1日に何十人もの人と会話をすることになるので、会話が好きな人、コミュニケーション能力のある人でないと疲弊して続きません。よって、会話能力のある人向きの在宅ワークです。
給料は時給1000円前後で、企業によっては応対時間に応じてボーナスが支払われます。働き方次第では、高額な報酬が期待できるでしょう。
在宅コールセンターをしたい場合は、求人サイトで「在宅コールセンター」「在宅オペレーター」などで検索してみるといいでしょう。もしくは、大手サイト(Amazonなどの)求人に応募するのも手です。
在宅ワークをする前に注意しておきたい点!責任を持った仕事を
働く意思さえあれば、在宅でも稼ぐことは難しくありません。ただ、働くのなら在宅ワークの注意点を3つ把握しておきましょう。
ひとつめの注意点は、仕事をおざなりにしてはいけない、という点です。いくら簡単に見える仕事でも、それに報酬が発生している以上、責任を持って最後までやり遂げましょう。また、設けられた納期は必ず守るようにしてください。
ふたつめの注意点は、いきなり高報酬で難しい仕事をしないようにする、という点です。報酬が高額な仕事はその分クライアント側も厳選して仕事を選ぶからです。特別なスキルを備えていない限りは、簡単なものから初めて信用を勝ち取るといいでしょう。
みっつめの注意点は、悪質な依頼を受けないようにするという点です。在宅ワークの仕事依頼の中には、はじめから個人情報の抜き取りを目的としていたり、あるいは違法な行為をさせようとしてくる人もいます。報酬が高額だからといって、すぐに飛びつかないように気を付けましょう。
在宅ワークをはじめるときは、以上の3つの点に気を付けて仕事をしてください。そうでないと、稼げないどころか前科がつく可能性もあります。
正社員以上の収入も! ニートからフリーランス在宅ワークをはじめてみましょう
在宅ワークで稼ぐ人の中には、正社員以上の収入を得ている方も少なくありません。他にも、在宅ワークから得たスキルを活かして自分なりのコンテンツを作り、結果的に正社員以上の収入を得ている方もいます。
つまり、在宅ワークだけでも生きていくことは充分に可能です。スキルを磨けば、それを頼りに起業したり、分業することでほとんど働かずに過ごすこともできます。
もちろん、在宅ワークで得たお金を使って、正社員就職への足掛かりとする方もいます。「いつでもはじめられて、気軽に辞められる」という点も、在宅ワークの強みのひとつだからです。
外に出ることを躊躇しているのなら、まずは在宅ワークからはじめてみましょう。お金が稼げる喜びを味わえますし、もしかしたら天職が見つかるかもしれないからです。
まとめ
在宅ワークは、引きこもりニートが一歩を踏み出すのにぴったりな手段です。面倒な手続きもそれほど必要なく、はじめるときも辞めるときも簡単に辞められます。
何より、自分で生活費や趣味のお金を稼ぐことによって、働く喜びを見出すことができる点が大きなメリットです。外に出るのさえハードルが高いと感じている引きこもりニートの方こそ、フリーランスの在宅ワークという、新しい働き方をはじめてみてはいかがでしょうか。