社会人ってなに?ニートとは違うの?

日本では、様々な場所で「社会人」「ニート」という言葉が使われます。多くの人が当たり前に使っているこの言葉は、一体どんな意味があるのでしょうか。
また、社会人が「ニート」を含むのかどうか、という点を疑問に思う方も多いと思います。そこでここでは、ニートと社会人という概念について詳しくまとめていきましょう。

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ニートは「社会人」に含まれる?

一般的な使い方を見ると、「ニート」と「社会人」はそれぞれ全く別の意義を持っているかのように使われています。では、そもそも「社会人」と「ニート」の定義はそれぞれどんな意味があるのでしょうか。
社会人という言葉は、そもそも学生と働いている人を区別するための言葉でした。イメージとしては、単純に「学生ではない20歳以上の大人」程度の意味合いです。
一方の「ニート」は近年出てきた言葉で、「働かず、家事もしなせず、通学も行っていない状態」のことを示しています。その大抵は両親に生活費をまかなってもらっています。
両者の意味を考えると、従来の言葉であれば、ニートも社会人に含まれているといえるでしょう。実際、日本の法律では社会人と学生をわけることはあっても、ニートと社会人を分けることはありません。
例えばアンケートなどを取るときも、いわゆるニートの方であっても「社会人」として扱われます。職業がない状態であれば、「無職の社会人」であり、わざわざ社会人とニートをわける必要はないのです。
そのため、ニートであっても、社会人に与えられる基本的人権が剥奪されることはありません。選挙に行くこともできますし、生活保護を受けることも可能です。条件を満たせば、給付金を受け取ることもできるでしょう。
実情はともかく、法律上の扱いではニートと社会人は区別されることがなく、むしろ社会人という言葉はニートも内包されています。
ニートの法律上での扱いは、「他者の収入に依存して生活している」という面で、専業主婦(夫)と同様です。しかし、転職・就職サイトにおける「ニート」と「社会人」という言葉は法律の扱いとは意味が異なります。

転職・就職の場で見る「社会人」の意味は?ニート期間は含むの?

転職サイトや就職サイトでは、「社会人経験×年以上」といった形で、「社会人」という言葉が使われていることがあります。この場合の「社会人」という言葉は、法律上の扱いとは異なります。
転職・就職の場で見られる「社会人」とは、「自立して生活している人/働いている人」のことです。自分ひとりの力で生活できる状態のことを、いわゆる社会人といいます。
ニートは収入がない以上、自立しているとはいえないので、就職・転職の場での社会人とはいえません。自分で作った貯金を切り崩して生活している人も、一切働いていなければ社会人ではなくニートの範疇です。
ややこしいのが「フリーター」と呼ばれる人たちです。フリーターはアルバイトで生活をしていますが、定職についているわけではありません。こうした人は社会人と呼べるのでしょうか。
基本的に、転職・就職の場において、フリーター期間は社会人期間として扱われません。その理由は、責任の所在にあります。フリーターは例え仕事の場でミスをしても、会社の責任を取ることはありません。
例えば、小売店などでフリーターの方がミスをして売り上げが大幅に減ったとしても、アルバイトが賠償責任を負うことはまずありません。故意のものは別ですが、アルバイトが失敗した責任を負うのは、彼らを統括する正社員です。
そのため、フリーターとして働いていた期間は「責任のある仕事をしていた期間」とは数えられません。なぜなら、その期間は正社員に比べて責任を負わずに働ける期間だからです。
よって、転職・就職の場における「社会人」とは、概ね正社員として働いていた期間のことを示します。例外が契約社員や自営業です。契約社員や自営業の方は責任のある立場で働いているので、社会人経験ありとみなされます。
ただし、正社員の募集をかけている求人が「社会人経験×年以上」という縛りを設けている場合の「社会人経験」は、ほとんどの場合で正社員の経験のことを示しています。派遣社員はもちろん、自営業の経験などもあまり重視されない傾向にあるようです。
なぜ社会人経験が重視されるのでしょうか。その理由は、社会に出て働くことによって、一般的なマナーや言葉遣いが身につくからです。社会人経験がないと、悪気なくマナーの悪い行動をとったり、言葉遣いが悪かったりします。
また、社会人経験のある人は人と関わる上でのスキル、業務を行う上でのスキルといった基本が出来ています。こうしたスキルが身についていないと最初から教えなければならないので、雇う側にとっては手間です。
特に中途採用を検討している会社は、即戦力を求めています。そのため、戦力になるまで時間のかかる人を弾くために「社会人経験」という条件を課すことが多いようです。
逆にいえば、正社員として働いていた人と同等のスキルやマナーがあれば、社会経験に左右されずに就職できます。とはいえ、最初から身に着いている人はまずいません。そのため、職歴のない方は基本的に「社会人経験あり」の職場に応募はできないでしょう。

社会人になるのは怖くない! ニートのままだと大変なことに……

社会人経験があることを条件にする会社があるということは、ニートの方でも、社会人にさえなってしまえば選択肢が広がるということです。最初から理想の職場を探すよりも、1度どこかに就職し、働きながら理想の職場を探すこともできます。
ずっとニートを続けていると、社会人になるのが怖いと思ってしまうかもしれません。あるいは、今更社会人になるのが馬鹿らしいと感じている方もいるでしょう。しかし、社会人は決して怖いものでも、馬鹿らしいものでもありません。
社会人になれば自由にできるお金が増えます。お金が増えれば、それだけ色々なことができるようになります。思う存分趣味を楽しんだり、新しいことへのチャレンジが可能です。限りある資産でやりくりするよりも、ずっと自由で楽しい生活になります。
また、社会人になれば将来への不安がなくなります。ひとまずは社会の中に自分の居場所を見つけられるので、夜中に漠然とした不安に襲われることもなくなるでしょう。もちろん、親も安心させられます。
自分のなりたいものを目指しているから、ニートを続けたいという方もいるかもしれません。普通に就職することが、今まで努力を続けてきた自分の道を否定することのような気がして、気が進まないという方もいるでしょう。
しかし、自分の信じた道を突き進むのが最短の道とは限りません。確かに、世の中には若い頃から専門性のある道を歩く、その道のプロフェッショナルになった方が大勢います。しかし、それと同じくらい、最初は普通に働いた人がたくさんいます。
一度働いてみてからその道と夢を追うのも手段です。実は、働いてみて得た経験が夢を追うためのピースになるかもしれません。
どんな状況でニートになったのかはわかりませんが、社会人になることは決して怖くありません。まずは一歩を踏み出してみましょう。悩んでいると果てしない道に感じるかもしれませんが、踏み出してみると簡単なものです。

ニートから社会人になるためには?

ニートから社会人になるためには、もちろん就職しなければなりません。しかし、完全に職歴なしニートが就職しようとすると、そこにはいくつか越えなければならない壁が立ちはだかります。
ひとつめの壁は生活習慣です。朝起きて夜に眠るという普通の生活習慣をこなすのが、ニートにとってはなかなかできません。ふたつめの壁はコミュニケーションです。就職するためには他人と会話しなければならないので、それが嫌で就職しないという方もいます。
みっつめの壁が空白期間です。元ニートにとって鬼門となるのが、「空白期間は何をしていたのか」という質問。この質問に適切な答えを用意するのが、就職するための大事なステップです。
就職するためには、ひとつずつ壁を乗り越えていきましょう。まずは、生活習慣を正すところから始めてください。同居していて働いている家族がいるのなら、家族と一緒に起きて、家族と一緒に寝るという生活に切り替えてみましょう。
生活習慣を正せれば、いつもより使える時間が増えるはずです。その間に、就職活動を行ってみましょう。「就職エージェント」などに依頼したり、ハローワークに行ったりすることで、コミュニケーション能力の修復にも役立ちます。
就職する場所が決まったら、次は空白期間に対する答えを出しましょう。なぜ自分がニートになったのか、そしてニート期間は何をしたのか、振り返ってみましょう。もし、その時間に意味を見出せたのなら、それを答えにしてください。
そして、行動を起こした自分を褒めてあげましょう。就職活動は時として長丁場になりますし、モチベーションを保たなくては続けることができません。よって、たまには自分の好きなものを買ったり、おいしいものを食べてリフレッシュしたりしてください。
そして、インターネットからは就職するまでの間、しばらく距離を置きましょう。インターネット上には同じ境遇の人がいて安心するかもしれませんが、同様に、ニートに対する悪意で溢れています。
就職期間中に自分を否定してしまうと、自己評価が大きく下がり、就職活動へのモチベーションを保てなくなってしまいます。よって、インターネットからは距離を置いてください。使う場合も、時間を決めて、かつ、匿名投稿は見ないようにしましょう。

まとめ

ニートと社会人は、就職・転職の場では区別されます。社会人になることは、ニートを脱出することでもあります。そのためには、まずは自分の現状を把握しましょう。
職歴なしニートの状態ですと、社会人とは未知のものになるかもしれません。しかし、社会人は決して未知のものでも、怖いものでもないのです。むしろ、素早く行動を起こして社会人になれれば、明るい未来が待っています。
まずは行動を起こしましょう。ニートを辞めて社会人になる第一歩は、簡単に踏み出せます。

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