働き方には、正社員やアルバイトなどのほかにも、フリーターやパートなどと言われて働く人もいますよね。
そこで本記事では、フリーターとパートは働き方やお給料、待遇など何が違うのかについて解説します。
今までフリーターとパートの違いなど考えたこともなかったけど、何が違うのだろうという人必見です。
フリーターとパートの違いとは?
フリーターとパートの違いは、働き方的には大きな違いを感じることはありません。
しかし、フリーターと呼ばれる人は、正社員などのように正規で勤めているところがなく、アルバイトなどで生計を立てている人である一方で、パートと呼ばれている人は、自分の働きによって生計を立てている訳ではない人という違いがあります。
それ以外は、勤務形態はもちろん、待遇面などすべての面で大きな違いはなく、雇う側の会社と雇われる側双方の話し合いによって、働き方が決められ働くこととなります。
フリーターとパートの違い【フリーターとは】
フリーターとパートのおおよその違いがわかりました。
フリーターとはどういう働き方をしている人なのかというと、勤務時間、勤務日数など希望に合う働き方で働くことができます。
仕事だけではなくプライベートを優先させたいという場合や、優先させなくてはいけないことがある場合に働きやすい雇用形態となっている働き方です。
フリーターとして働くうえでのメリット・デメリットについて紹介します。
フリーターとして働くメリット
フリーターとして働く場合のメリットは、以下のようになっています。
・働き方が自由自在
働きたい曜日や時間に合わせて働くことができ、もしも働けないことがあっても代わりの人がいれば自由に休むこともできる。
・プライベートを優先させることができる
働き方が自由自在なので、プライベートを優先させることができるようにスケジュールを組めば、仕事ばかりではなく趣味や家族との時間などプライベートの時間も大切にできる。
・稼ぎたいと思ったら掛け持ちや副業でとことん稼げる
正社員のように、副業禁止となることはないので、複数の仕事を掛け持ちして働くことも可能なので、安定はしないものの稼げる幅は広い。
・業種を問わず様々な仕事に携わることができ経験を積むことができる
正社員は同じ仕事に長く携わることとなりますが、フリーターは、色々な仕事をあえて選んで働くことで、様々な業種の内情を知りながら経験を積むことができる
・責任を問われることがないので、気軽に仕事に取り組むことができる
フリーターは、責任を問われるような仕事を任されることはないので、与えられた業務をしっかり行えばいいという気楽さが精神的にも辛く感じることがない
・辞めたいと思ったときに辞めやすい
雇用する側も長く働いてくれるとは思っていないので、辞めたいというタイミングで辞めることができる。ただし、辞める場合は、最低でも1ヶ月前には辞める意思を伝えることが重要。
などがあり、仕事はしっかり取り組むものの、その会社のスタッフとして時間的にはもちろん、精神的にも拘束されることがないのでとても気楽です。
また、正社員で働く場合は、経済的な安定が長期に渡って保証されますが、大きく収入をあげたい、稼ぎたいという希望は残念ながら叶いません。
一方、フリーターの場合は、いくつでも時間と体が許せば、働くことができるのでその分、大きく稼ぐことも可能となるので、時間の使い方や考え方によっては、大きく稼ぎ、余裕のある生活を送ることもできます。
このように、フリーターとして働くメリットは、時間や気持ちが自由な状態のまま仕事に就くことができ、働けば働いた分報酬という形で返ってくるという部分では大きなメリットがあると言えますね。
フリーターとして働くデメリット
フリーターとして働く場合のメリットが素敵すぎて、想像していたフリーターのイメージとは違ったという人もいるかもしれません。
しかし、フリーターとして働く上でのデメリットも見逃すわけにはいかないものがあります。どのようなデメリットがあるのかというと、
・雇用が安定しないので安心して生活できない
・収入アップが望めない
・貯金ができない、余裕のない暮らしになる
・職場の経営状況がモロに影響する
・社会的信用がない
・社員と同じように働いてもボーナスがない
などとなっています。フリーターとして働く場合のデメリットは、多くの人が抱くフリーターのイメージと直結している部分があることがわかりますね。
どんなに多くの仕事をして、正社員以上に稼いでいたとしても、社会的信用を得られることができないので、大きな買い物をするためのローンを組むことができないなど、ジレンマを抱えるフリーターも少なくありません。
また、景気の影響をモロに受けてしまうので、どんなに評価されたとしても経営状況が悪化すれば、フリーターとして働いている人からクビになってしまうというのも、大きなデメリットと言えますね。
フリーターとパートの違い【パートとは】
パートは、パートタイマーという雇用形態で働く人のことを言いますが、フリーターとは違い、パートタイマーとして働いた賃金で生計を立てていない人のことをいいます。
そのため、雇用形態はパートという働き方でも、そのパート収入で生計を立てている場合は、フリーターの分類に入るというちょっと複雑なものになっています。
パートは、フリーターやアルバイトと同じく、勤務日数や勤務時間などあらかじめ会社側と相談して決まるもので、報酬は時給で計算されることが多いです。
パートという雇用形態は、世間一般的には主婦が家事や育児の合間に働く人のことをイメージする人も多いですが、主婦に限らず生計を立てていない人が、自分の希望する時間、日数で働く人のことをパートと呼んでいます。
パートとして働く場合のメリットとデメリットについて紹介しますね。
パートとして働くメリット
パートとして働くメリットは、フリーターと同じく勤務日数や勤務時間などを自由に決めることができるので、働く側にとってはかなりの自由度を実感することができます。
また、労働時間が正社員や契約社員とは違い3時間~5時間など短い場合がほとんどで、残業なども基本的には発生することはないので、プライベートを大切にしながら働くことが可能です。
主婦や学生などのように、家事や育児、学業など本業として行わなくてはいけないことがあるけれど、空いている時間帯を利用して働きたいという人にとってはピッタリな雇用形態となっています。
そのため、パートとして働くメリットは、自分の希望する時間や日数で働きたい人が気軽に働くことができるという点です。
パートとして働くデメリット
パートとして働くメリットは、フリーターと同じく働く側の自由度がとても高い部分でしたが、パートとして働く場合には、もちろんデメリットと感じる部分もいくつかあります。
パートとして働くデメリットは、
・あくまでも働いている時間で給与が計算されるので、ボーナスなどの支給はない
・会社の経営状況によってはクビになる可能性がある
・正社員よりも仕事ができると評価されたとしても、給料などに反映されることはない
などとなっています。パートとして働く場合のメリットが、逆にデメリットとなることも少なくありません。
仕事を覚えたら、どんどん働いていきたいというキャリアウーマンタイプの女性や、日々スキルアップしそれに対して正当な評価を受けたいという人にとっては物足りないと感じてしまうので、その部分ではデメリットと言えます。
フリーターとパート、働くならどっちがいい?
フリーターとパートの働き方や違いについて紹介しましたが、結局働くならフリーターとパートのどちらがいいのだろう?と思った人もいると思います。
働く側が、自分の働くお給料で生計を立てているかいないかによって、フリーターまたはパートに分かれるものなので、どちらが良いというものではありません。
自分以外に生計を立てて働いている家族(身内)がいる場合は、自分のペースでできる仕事に携わることのできるパートとして働くことができるのがベストだと思います。
自分で生計を立てているフリーターは、パートとは違い、収入が途絶えないように計画的に考えて働いていかなくてはならないという緊張感があると思います。
まとめ
フリーターとパートの違いやそれぞれのメリット・デメリットについて紹介しましたが、改めてフリーターとパートの違いを見てみると、「なるほど!そういうことね。」と改めて納得した人が多いのではないでしょうか。
フリーター、パートどちらも自分のペースで、自分のプライベートを重要視しながら働くことのできる雇用形態ではあるものの、自分の稼ぎで生計を立てているかいないかによって、精神的な部分ではもちろん、将来的な安定を考えたときには、メリット、デメリットに大きな差が生まれてしまうことがわかりました。
どちらの働き方は、働いた分の対価を得ることができるという部分では変わらないので、自分のライフスタイルや将来設計に合わせて最適な雇用形態で働くことを目指しましょう。