皆さんは「フリーターの男性」と聞いてどのような印象を抱きますか?「自由に働いていて羨ましい」「憧れる」といった意見がある一方で「貧乏そう」「無責任なのではないか」という印象を受ける人も多いのではないでしょうか。
今回はそんなフリーター男性の実態について深掘りしていこうと思います。
フリーターとして働いている男性ってどのくらいいるの?
そもそもフリーターとして働いている男性は全体のうちのどのくらいいるのでしょうか。
2019年に総務省が役員を除く雇用者数5660万人に対して行った調査によると、フリーター(パート・アルバイト)として働いている1519万人のうち、男性は355万人女性は1164万人という結果になりました。
男性のフリーターが女性のフリーターに比べると少ないということがわかります。これはつまり男性は正社員の割合が女性より高いということを示しています。
フリーター男が世間から持たれているイメージは?
続いてはフリーターの男性が世間から持たれるイメージについて見ていきましょう。
経済的に苦しそう
フリーターと聞いて第一に想像するのは「経済的に苦しそう」「将来お金で苦労しそう」といった金銭面における良くないイメージではないでしょうか。
もちろんフリーターでも正社員以上にお金を稼いでいる人は多くいますが、ほとんどの場合、フリーターにはボーナスがなく、昇給制度と言っても限度があるのでその収入は正社員に劣ります。
したがって、特に収入を重視する女性からは、フリーターの男性と付き合うもしくは結婚するというのは選択肢から外されている可能性もあります。
特に将来的に家庭を持ちたいと考えている女性からしてみれば、子供の養育費や学費を払うことができないパートナーは敬遠されるでしょう。 また「将来設計がちゃんとできていない人」というイメージを持たれかねません。
優柔不断で頼りない
決まった職につかないということは、定職を決めることができない優柔不断な人と捉えられてしまう可能性もあります。
また「優柔不断な人=責任感がなく頼りない」というイメージももたれやすいのも事実です。
フリーター男の平均月収は?
ここまでで軽く触れてきた通りフリーターは正社員と比べて収入が低い傾向にあります。
平成29年のデータによると20代・30代のフリーターの平均月収は15万~18万円程度です。一方で20代・30代の正社員の平均月収は男性の場合18万~28万円にのぼります。
この結果から見てもわかるようにフリーターと正社員の間では20代・30代の時点ですでに収入格差が出ているというのが現状です。
この収入格差はどこから来ているのかと言うと、正社員にしかもらえないボーナスやその他の手当、また昇給制度によるもの。
また職場によっては若い人の方を重宝するところもあるので、年齢を重ねると収入が下がってしまうケースも見られ、最悪の場合クビになりかねません。
さらに、フリーターが正社員と同じだけの働きをしても、その責任の重さから正社員の方が優遇される場合も多いでしょう。
フリーター男が彼女をつくるには?
フリーター男性の印象はその収入面の不安定さや社会的なイメージから決して良いものとは言えません。そんなフリーター男性が彼女をつくる、もしくは結婚するためには具体的にどうすれば良いのでしょうか。
もちろん人間的な魅力があればそれに越したことはありませんが、魅力的な人間になるというのは非常に説明しづらく難しいことですので、ここではあくまで経済面からみていきましょう。
方法①フリーターとして収入を増やす
まずはフリーターとしての収入を増やすという方法についてです。男性であればシフトを時給が高い夜勤に変更したり、きつい力仕事を積極的に請負ったり、 他のバイトを掛け持ちしたりといった体力面をいかした収入の増やし方を試みるのも良いでしょう。
しかしいくら体力のある男性と言っても過労で体を壊して働けなくなったり病気になったりしてしまってはかえってお金を失ってしまいかねませんので、もしこのような方法をとる場合は自分にできる範囲で働くようにしてください。
方法②夢や目標に向かって頑張る
続いては夢や目標に向かって頑張る過程としてフリーターをやっていることをアピールするという方法です。つまり、現状を抜けて夢や目標が達成できれば将来的な収入としては心配いらないということを相手に伝えることで安心させるということです。
この部分を怠ってしまうと将来について何も考えていない責任感のない人だと勘違いされてしまう可能性があるので、どうして自分がフリーターになったのかという理由をあらかじめきちんと説明することが重要です。
夢や目標に向かって頑張る姿勢というのは女性にとって魅力的に映る可能性も高いので、人によってはイメージアップにつながるでしょう。
方法③正社員になる
最終手段としては、フリーターから抜け出して正社員として就職するというのも一つの方法です。新たな企業に勤めるのもいいですし現在働いている職場でアルバイトから正社員に格上げしてもらうという方法もあります。
どちらにせよフリーターが正社員になるというのは簡単にはいかないので、正社員になると決めたらなるべく早い段階でスキルを身につけるなどの準備をしておくと良いでしょう。
また優良企業と出会えるように、日々転職サイトなどの求人広告のチェックを欠かさないようにするのもポイントです。
もしもあなたの友人に仕事場を紹介してくれるような人がいるのであれば、その友人に相談してみるのも良いかもしれません。
方法④副業などで収入を安定させる
フリーターをそのまま続けながらもう一つの安定的な収入源を作るというのもおすすめです。中でもネットによる副業は初心者でも始めやすく、将来的に起業できる可能性もあるのでやってみて損はありません。
特に初心者はネットビジネスの中でも、失敗した際のリスクが少ないブログやアフィリエイトなどの副業から始めるようにしましょう。
また実家で何らかの家業を営んでいる場合は、その家業の手伝いを副業にするというのもありだと思います。
フリーター男が現状から脱出する方法は?
ここからはフリーター男性が現状から脱出する方法について、先ほど触れたフリーターから脱出して正社員になる術を深掘りすることで見ていきましょう。
就職支援サービスの活用
フリーターが正社員になる際に必須となるのが就職支援サービスの活用です。 一概に就職支援サービスといってもその種類は、求人サイト、ハローワーク、エージェントとさまざま。
今回はそのそれぞれの特徴について細かく見ていきたいと思います。
求人サイトの活用
求人サイトはネット上で求人情報を集めることができるサイトのことで就職活動を進めていく上ではとても便利な手段となります。
求人サイトには質が高いものから低いものまで様々あり、特に会員情報が必要な場合にはブラック企業などを省いたより質の高い求人を乗せている場合が多いです。
また検索の際には自分の希望する年収や勤務地、業務内容などを絞り込むことが可能なのでたくさんある求人広告の中から自分に合った求人を探す時間や手間を省くことができるでしょう。
この求人サイトの利用は自分一人で就職活動をすることができ、かつ自分のペースで好きな時にすすめたいという人にうってつけの手段と言えます。
ハローワークの活用
ハローワーク(公共職業安定所)は厚生労働省が管理している事業所のことで、 相談員があなたの就職に関する相談に乗ってくれて、あなたの希望に合う就職先を紹介してくれます。
しかしハローワークでは求人に載せる企業の選別を行わないので、ブラック企業が混ざっていることもしばしば。
したがって自分で企業の良し悪しを判別できる力が必要になってきます。また、ハローワークは年齢制限も定めていないため誰でも手軽に利用できるというのも魅力のひとつです。
エージェントの活用
就職エージェントはハローワークとは異なり民間が管理している就職支援サービスのひとつです。ハローワークの相談員と異なり、 エージェントのスタッフは就職に関するプロフェッショナルですので、求人の紹介の他にも様々なアドバイスをもらうことができます。
また、 面接対策や履歴書の書き方の指導などのサービスも行なってくれるところもあるので、特に就職に関する知識が全くない方は一から指導してもらえるためハローワークよりはエージェントを選ぶべきでしょう。
しかしこのエージェントは多くの場合20代を対象にしているため、30代以降であればハローワークやその他のサービスを利用すすることをおすすめします。
まとめ
今回はフリーターとして働く男性の現状と打開策についてお話ししました。いかがだったでしょうか。
フリーターとして働く男性は女性に比べると人口が少なく、女性からは「経済的な問題があるのではないか」「優柔不断で頼りない人なのではないか」といったマイナスイメージがつきやすく、彼女をつくったり結婚相手を探したりするのも一苦労です。
しかし明確な目標があってフリーターをしている場合であれば、それは逆に好印象につながる可能性があるので、フリーターとして働く場合は将来設計をしっかり立てることを心がけましょう。
また、正社員として就職する方法は上記以外にも各都道府県ごとに置かれているジョブカフェ、ジョブサロンなどのサービスもありますので自分に合った方法を検討してみてください。