フリーターは楽であると思われることが多いです。それでは実際にフリーターになって働くことは楽なのでしょうか?フリーターのことが気になる人は多いでしょう。そこで、この記事ではフリーターが本当に楽なのかどうか解説します。
フリーターの仕事は楽
フリーターの仕事が楽であることについて解説します。
基本的に単純作業が多い
フリーターの仕事というのは基本的にアルバイトであり、誰でもできる単純作業が多いです。簡単な作業のため、正社員ではなく非正規雇用の人にやらせるのです。たとえば、物を運んだり、組み立てたりするといった内容です。接客の仕事であっても、基本的に内容は毎日変わらなくて単純作業といえます。きちんとマニュアルが用意されていて、最初にきちんと教えてもらえば、後は特別な工夫をすることなく続けていくことができます。
経験や学歴不問の仕事が多い
フリーターが応募できるような仕事の求人は経歴や学歴が不問となっている仕事が多いです。誰でもできる簡単な仕事であり、すぐに人員を集めたいと企業は考えているため、経験や学歴を不問としているのです。そのため、求人に応募すればすぐに採用される可能性が高いでしょう。面接内容は簡単なものであり、これまでの経歴や学歴について深く質問されることはあまりないです。
責任がないためストレスを溜めにくい
フリーターは非正規雇用のため、責任のある立場として仕事をするわけではありません。基本的に現場で責任を取る立場の人は正規雇用されている人です。そのため、仕事で失敗したとしても、そのことで強く責められるということはあまりないでしょう。神経をすり減らして仕事をしなければいけないような状況になりにくく、ストレスが溜まりにくいです。
嫌な仕事はすぐにやめられる
フリーターをしていて仕事が嫌になったときにはすぐにやめることができます。フリーターの仕事は、他の人がすぐに代わりを務めることができるからです。そのため、辞めたいときには管理者に伝えればすぐに対応してくれることが多いでしょう。仕事をやめて、別のアルバイト先を見つけることができれば、すぐに職場を変えることができます。
正社員よりも労働時間は少なくなる
フリーターの場合はアルバイトで生活費を稼ぐためにたくさんシフトを入れるケースがあります。それでも、正社員よりは基本的に労働時間は短くなるのが普通です。残業を強いられるようなことはほとんどなく、毎日忙しく働いて激務な状況が続くというケースは少ないでしょう。もし、無理に仕事を入れられそうになったり、残業を強いられたりしたときには、別の仕事を探せばいいのです。
フリーターの生活は楽
フリーターの生活は正社員と比較して楽な部分があります。どういう点が楽だと思われるのか説明しましょう。
労働時間を比較的自由に選べる
正社員の場合は基本的に平日に8時間労働をするのが基本であり、日中に働くというスタイルが多いです。一方、フリーターの仕事の場合は、職場によっては夜や深夜に働くというケースがあります。シフトを組んで働くことが多く、労働時間を比較的自由に選べるところが多いです。そのため、自分の好きなペースで働くことができます。
通勤ラッシュを避けられる
フリーターの仕事はいろいろなところで求人が出されていて、自由に職場を選ぶことができます。たとえば、自分が住んでいる近くの職場の求人に応募すれば、通勤ラッシュを避けて通勤することが可能です。また、働く時間を調整すれば、通勤ラッシュを回避しながら働きに行くことができます。
転勤や出張がない
フリーターの仕事は基本的に職場が変わることはほとんどありません。最初に採用されたお店やオフィス、工場などでずっと働き続けることになります。転勤というものが基本的に存在しないのが特徴です。また、出張させられるということもないでしょう。転勤や出張がないため、遠くまで移動しなければいけない事態になる心配をしなくてもよいです。
自由な時間が多い
フリーターの仕事は基本的に安定したものです。最初に決めたシフト通りに働けばいい場合が多いです。フリーターに残業をさせるというケースは少なく、正社員よりも自由な時間を確保することができるでしょう。そのため、フリーターはプライベートを充実させることができます。仕事を終えたあとは自分の趣味などに集中することができるでしょう。遊ぶための時間を確保しやすいです。
楽なフリーターを続けるリスクについて
フリーターは仕事内容や生活が楽ですが、そんなフリーターを続けることにはリスクがあります。フリーターを続けるリスクについて詳しく解説しましょう。
スキルが身につかない
フリーターの仕事はいつまでも代わり映えのしないものが多いです。仕事を長く続けたとしても、新しい仕事を任されることはほとんどないでしょう。そのような環境で仕事を続けていても、なかなかスキルを身につけることができません。誰でも簡単にできる仕事ばかり取り組むことになり、スキルが身につかないため、時間を無駄にしたと感じる人は多いです。フリーターを続けて中高年になってから後悔するケースは少なくありません。
職歴として評価されない
フリーターの仕事は、誰でもできるような仕事が多く、それは職歴として評価されにくいです。いくらフリーターの仕事を10年続けたとしても、それで正社員として就職する際に有利になることはありません。正社員として就職したいときに評価される職歴とは、正規雇用で働いていた職歴のみです。
新しい人間関係を作れない
フリーターの仕事では基本的に同僚としか関わる機会がありません。そのため、どうしても人間関係が狭くなってしまいます。新しい人間関係を築く機会が少ないのはデメリットといえるでしょう。
貯金できない
フリーターの収入は正社員と比較するとどうしても少なくなります。長く働いても待遇が改善されることはほとんどありません。多くのフリーターの年収は200~300万円程度です。これでは貯金をする余裕がないでしょう。中高年になってもほとんど貯金のないフリーターは多いのです。
将来もらえる年金が少なくなる
フリーターは基本的に国民年金に加入することが多いです。国民年金だと毎月きちんと支払ったとしても、将来もらえる年金は10万円にも満たないです。一方、正社員の加入する厚生年金だと国民年金の倍以上の年金を受け取ることができます。年金の額が少ないのは高齢者になってからの生活において大きなリスクとなるでしょう。
結婚できない
フリーターのままではなかなか結婚する機会がありません。たとえ恋人を作ることができたとしても、そこから結婚の話に進みにくくなります。フリーターの収入では家族を養っていくことが困難であると考えられるからです。また、フリーターが結婚をしたくても、相手の家族に難色を示されることが多いでしょう。世間体も厳しく、フリーターの結婚は難しいです。
楽なフリーターをやめて正社員を目指そう!
いつまでもフリーターを続けることにはたくさんのリスクがあります。そこで、正社員を目指すためのポイントをまとめました。
フリーターを続けるメリットは少ない
まず、フリーターを続けていくメリットが少ないことを理解しましょう。フリーターを続けていても、キャリアアップする機会はほとんどありません。場合によってはフリーターから正社員に登用されるケースもあるのですが、それを狙ってフリーターを続けるのはリスクが高いでしょう。それならば、すぐにでも正社員になるための就職活動を始めるべきです。
フリーターという立場はとても楽なため、だらけてしまい、なかなか正社員を目指そうという気持ちを起こしにくいです。しかし、いつまでもフリーターでいると、リスクがどんどん高まってしまいます。手遅れになるまえに早めに行動に出ることをおすすめします。
年齢を重ねるほど正社員への道が狭くなる
フリーターを続けていくと正社員への道がどんどん狭くなります。基本的に多くの企業は正規雇用をするときには若い人を優先するからです。年齢を重ねるほど就職活動では不利になってしまいます。そのため、正社員になるには早く動くことが大切です。20代であれば、フリーターであっても正社員に採用される可能性はかなり高いです。
現在の日本は少子高齢化が進んでいて、若い働き手が不足している職場がたくさんあるからです。また、30代であっても、即戦力として採用してくれる企業は少なくありません。これが40代や50代になってしまうと、さすがに多くの企業は採用を敬遠してしまうでしょう。中高年になると正社員への道はかなり狭くなることを覚悟しましょう。
フリーターから正社員になることは可能
実際にフリーターを長く続けていて、そこから正社員になったという人はいます。正社員の求人はたくさん出ているため、とにかく多くの求人に応募してみましょう。面接を受ける回数を重ねていくことで、就職活動に慣れるようになります。面接で堂々と受け答えできるようになれば、採用される可能性は高くなるでしょう。
また、現在フリーターとして働いている職場で正社員登用の道がないのか探ってみることも大切です。同じ職場で長く働いてきたのであれば、ある程度は信頼されているはずです。一生懸命働いていたならば、その点が評価されて正社員にしてくれるという職場はあります。
正社員を目指すならば、就職や転職の支援サービスも積極的に活用しましょう。正社員への道を応援してくれるサービスやサポート制度などはたくさん存在しています。履歴書の作成の仕方から面接対策までしっかりと支援してくれるでしょう。
まとめ
フリーターは単純作業の仕事が多く、大きな責任を強いられることはなくて、楽な環境で働き続けることができます。しかし、そのような環境でフリーターを続けていても特にメリットはなく、将来のリスクが高まります。早めに正社員を目指すようにしましょう。