フリーターが多くなっている現代ですが、若者だけがアルバイトで生計をたてている訳ではありません。30代はもちろんですが40代以上でもフリーターとして生きている方が日本には沢山います。
40代といえば、一般的には家庭を持ち、子供も生まれている方が多い年代ではありますが、フリーターでいることで日常はどんな環境になっていくのでしょうか?40代男性フリーターの統計を参考にしながら、40代の男性がフリーターを続けた場合の未来を解説していきます。
フリーターでも正社員でも、働くことはとても大変です。しかし、自分の未来や今の現状と照らし合わせながら、働き方を考えてみるきっかけにしてみましょう。
40代男性がフリーターの場合起こりうる現象
40代男性フリーターが陥ってしまう可能性に高い現象を解説していきます。実際に、就職が決まらなかったり、理由があってフリーターでいる方々の統計を参考にしながら解説していきます。
年収が低いため、貯金ができない
フリーターである以上、年収は400万円未満が多い傾向があります。正社員ならば勤続手当や年齢が上がるに連れ、立場や請け負う仕事が大きくなり、給料が上がっていきます。フリーターは完全にシフトで組まれている時給で計算するしかないので、長く働き続けたとしても信頼は築くことができますが、収入のアップには繋がりません。このままでは、生きていくことに必死になってしまい、貯金するお金はありません。
フリーターの半数は年収が200万円以下となっており、400万円を超える年収の方は全体の2.2%しかいません。男性の場合は、自分が奥さんや子供を養う立場になる場合がほとんどです。フリーターのまま結婚した場合。全体の稼ぎ手フリーター家庭における4割は赤字が続きます。さらに、全体の2割の家庭は生活が苦しいため、食事や出費を極端に減らしている家庭があります。
結婚していても独身でも、フリーターを長く続けてしまった40代で、貯金ができている方はほとんどいません。
結婚ができない
フリーターであることで、年収が低いため結婚が難しくなる傾向があります。40代までフリーターの男性の多くは結婚せずに、一人で暮らしています。女性も、安定や保証がないフリーターとはなかなか結婚には踏み切れません。
また、お付き合いしている方がいても、貯金がないため出掛けることも少なくしている方が多いです。必ず必要なわけではありませんが、婚約指輪や結婚指輪なども準備するお金がない方が多いです。
結婚してからは、2人で収入を合わせることができます。しかし、女性がフリーターの男性と結婚できない理由は出産・育児で自分が働けない期間に、収入が安定せず不安が大きくなってしまう可能性も高いかもしれませんね。結婚しても、年収が100万円代では奥さんと子供を養うことは、現実的に難しいです。
正社員雇用が難しくなる
長くフリーターを続けていることで、本人のなかでも諦めの気持ちが現れます。正社員にはもうなれないだろうと、就活をすることも億劫になってしまう方が多いです。年齢的にも40代からの就活は、現状ではかなり厳しいです。
しかし、しっかりと40代から正社員として内定をもらった方も存在します。ハローワークでは残っている求人しかなかったり、自分の希望に合わない部分もあるかもしれませんが、まずは行動してみることが大切です。
40代にもなると、上司に指示されることを嫌ったり、自分のやり方を曲げたくない方などが目だつ傾向があります。確かに、指示される上司が年下だったり、人生経験やアルバイトで様々な仕事を見てきたプライドがあることはもちろんです。
しかし、正社員として雇用してもらうには会社のやり方に合わせたり、社会人は年齢は関係ありません。先に入社して会社で高い位置にいる上司が年下でも関係なく、40代でも指示されるでしょう。会社でもプライドが高く扱いにくそうな方は採用しません。
選ばなければ働くところはあるかもしれませんが、労働基準法に反するような会社や精神的に疲れてしまうような会社はしっかりと見極めて望んでください。
体調を崩したり、精神病になってしまう方も多い
自分ではまだまだ40代で若い!と思っている方も多いはず。実際には、年齢は重ねています。統計では30代・40代のフリーターの3割は不健康である結果がでています。
日払いのアルバイトや肉体的アルバイトも、仕事を選ばずに働かなくてはならない状況の方も多いはず。しかし、体は20代の時とは全く違います。やる気だけで無理をしては、必ず体を怖いしまう年齢です。
中には、うつ病になってしまい、アルバイト自体もできなくなってしまう方がいます。うつ病になってしまうと、収入がなくなるので生活保護を受けることに。生活保護を受けながら社会復帰を目指す方も多いですが、一度うつ病になってしまうと治すことは難しく、完治はしない方が多いそうです。
体調不良はうつ病は、病院にかかるお金も増えてしまいますし、収入自体が減ってしまっているため、経済的にも困窮する状況に陥ってしまいます。長く続けば続くほど、家賃が払えなくなり、アルバイトも受けることができなくなってしまうかもしれません。
アルバイトも採用されにくくなる
40代が近づくにつれ、新しいアルバイトは採用されないケースが多くなります。特に、長期のアルバイトはほぼ採用されません。仕事は短期のアルバイトや体力的に厳しいバイトなどが多くなってしまいます。
そうならないためには、アルバイトでも簡単に辞めたりせずに長く続けることが大切です。飲食店やサービス業では、アルバイトから正社員へ雇用してくれる会社も最近では多く見受けられます。
バイトがなかなか決まらないことで、40代でも収入が安定せず、その日暮らしになってしまう方も増えています。単発バイトで食いつないでいても、長く仕事を続けられないのでスキルや経験は伸び悩み、正社員で就職することも難しくなってしまうでしょう。
国民年金だけでは老後資金がまかなえない
国民年金が65歳以上になれば支給さえ、働かなくてもいいと考えている方もいますが、国民年金のみの年金額では生活はほぼ赤字になってしまいます。国民年金を納めていた方が1ヶ月にもらうことができる金額は6万5千円。毎月支払われるのではなく、まとめて口座に振り込まれます。
65歳を超えてもなお、年金をもらいながら働き続けなくてはならないのが、フリーターの現状です。もちろん、正社員だった方もパートなどを65歳から始めている方も多いです。しかし、正社員で働いている方は多少でも貯金をしている家計も多く、フリーターとの金銭的な感覚では少し差があります。フリーターこそ老後を真剣に考えましょう。
会社に正社員として勤めていたり、フリーターでも社会保険に加入することができます。社会保険に入ることで、怪我や病気のときに手当がもらえるだけでなく、厚生年金に加入することも可能です。厚生年金は、会社も年金を払ってくれる制度なので国民年金よりも多い金額をもらうことができます。
現状打破にはやっぱり正社員での就職が大切
現状のままフリーターを長く続けていても自分にとって利益はありますか?正社員よりも自由に仕事ができるかもしれません。しかし、老後の資金を貯めることができず、今現在でも金銭問題に悩む方も多いです。
いつでも万全な健康体でいらえる可能性は100%ではありませんよね。正社員で会社に雇用されることで金銭的にも精神的にも、安定が得られます。しかし、正社員になれない方はフリーターのままでも、社会保険に加入している会社をみつけて、少しでも将来への不安を取り除くことも可能です。
正社員で働くことで、健康的にも改善されます。さらに、収入が安定し、貯金が可能になる可能性も高くなります。結婚を望んでいる方は正社員で会社に勤めている方が良いでしょう。
40代男性でも諦めるな!フリーターの就職率と転職希望率
40代の方はほぼ正社員になることは不可能だと感じています。ですが、実際には40代でフリーターから正社員に就職できた方は、20.6%もいます。就職率は、20代❮28.8%❯や30代❮23.8%❯と比較すると、低い数値ではありますが、3%しか数字は変わりません。
この数字の違いは、やはり40代という年齢で諦めている方が多いからではないでしょうか?周りの意見や世間からの目を気にして、フリーター全体のうち正社員への転職を希望しているのは3割です。30%中の20.6%が就職できていると考えると、少ない数字ではないですよね。未経験でも行動することが大切です。
40代男性フリーターから正社員への希望がある方は諦めないで
結論からお話しすると、40代男性でフリーターとして生活している方は、平均してほとんどの方が貯金するお金がなく、金銭的にもギリギリで生活しています。年収が低いので、結婚はほぼできない可能性が高いです。
40代からでもフリーターから正社員で内定をもらうことは可能です。実際に、40代で転職した方も大勢いらっしゃいます。これからの人生を考えて、まずは社会保険に加入できるように努力しましょう。
正社員が難しい場合でも、会社と本人が全ての基準をクリアしていれば、社会保険に加入できます。就活を頑張ってみたい方は絶対に諦めずに、まずは手当たり次第でもいいので応募してみましょう。
こだわりすぎずに少しだけ妥協しても、将来の安定性には変えられません。ブラック企業が増えている世の中なので、会社の見極めはとても大切ですが、ぜひ積極的に就活に参加してみてください。