フリーターは、社会における信頼性や地位が低く、周りから下に見られる経験をした方も多い職業です。実際には、フリーターはクズと思われているのでしょうか?なぜ、フリーターがクズと思われてしまうのか、クズから這い上がるためにはどんな風に行動すればいいのか、一緒に考えてみましょう。
フリーターと一くくりにされたくない!私はしっかりと自分の力で働いて自立している!と声をあげたい方もいるかもしれませんが、世間からはどうしても悪い部分の印象でまとめられてしまうことが多いです。どんな風に感じられているのか、客観的に感じて、自分の仕事や生活を考え直すきっかけにしてみてください。
フリーターは実際に社会からはクズと思われている?
フリーターは、実際に社会からは「クズ」と思われている可能性が高いです。1人1人がしっかりと仕事をしている方もいるのは理解できますが、やはり責任の少ないフリーターは信頼性が低く、仕事を簡単に辞めてしまう方も…。
実際に、フリーターはこう思われています。
・シフトのばっくれやドタキャンが多い。
・連絡をすぐに返さず、無視やずる休みをする方もいる。
・責任感はなく、仕事を適当にやり、簡単に投げ出す。
・夢を追っている自分に酔い、行動と言動が食い違っていてだらしない。
フリーターは、仕事仲間や会社の上司だけでなく、私生活でも友達との約束に遅刻したり、ばっくれやドタキャンをする回数が多い方が多いようです。年齢を重ねても、夢を追い続けて発言に行動や追いついておらず、だらしない・ださい・言葉に重みがないなどの印象を受けている方もいます。
フリーターでいることで起こってしまう現象
フリーターでしっかりとお金を稼ぎ、自立して生活している方もいます。しかし、「社会の底辺層」の定義では、自分の頑張りなどは評価されず、職業という肩書きだけで下に評価されています。
ちなみに、フリーターと同じレベルと言われている底辺層とは、非正規社員・派遣社員・ニート・売春婦・風俗・居酒屋などが定義付けられています。フリーターというだけで、低く見られ、損をしてしまう現象が起こってしまいます。
また、収入が安定しないことや社会的な信用性が低いので、金融機関や銀行でもローンが組めない・クレジットカードが作れないなどの壁が立ちはだかる可能性も高いです。
恋人として付き合うには、職業はあまり重視されないかもしれませんが、男女ともに「結婚」という大きなイベントになると、フリーターとは結婚をしない場合が多いです。結婚だけでなく、親に紹介しにくかったり、友達にも会わせたくないと思っている方が大半を占めています。
また、世帯主や扶養者である男性がフリーターでいることによって、年収が高くなる可能性は極端に低いので、持ち家やマンションを購入することは難しいでしょう。さらに、車を購入することも子供を育てることも金銭的に苦しくなっている家庭が半分以上を占めています。
クズでも実はフリーターがいないと世界は回らない
世間や社会からは、「フリーターはクズ」と感じられていますが、実は世の中はフリーターなしでは回りません。身近な職業であるコンビニの店員やスーパーの店員、ガソリンスタンドスタッフや飲食店のスタッフなど、沢山の仕事はフリーターのアルバイトで成り立っています。
全ての方が正社員で働いているわけではなく、人員が足りない店はアルバイトを募集していますよね?特に、夜の時間帯は主婦や学生には難しく、ほとんどフリーターの方々によって回っています。
クズと感じている人が多いようですが、そう感じている方の生活を支えているのはフリーターの皆さんです。フリーターは、クズと思われる必要のない立派な人間です。クズという言葉を人間に対して向けられる人間こそ、正社員だろうが企業の社長だろうが、自分が生かされているという身近な毎日に、感謝の気持ちを持つことのできない本当のクズなのではないでしょうか。
フリーターでクズと思われたくなかったら将来を考えてみて
フリーターは、周りの方々と同じ1人の人間です。そして、クズではありません。しかし、今までのメディアや世論が定義付けてきてしまった「フリーター=クズ」という印象は大きく変えることは難しいというのが現状です。
ならば、自分がフリーターでいることにこだわる必要はありますか?正社員として働くことで、クズとは思われなくなりますし、自分のなかでも将来への不安や金銭的な問題が少なくなるでしょう。
将来のことを考えたときに、今までのように一生フリーターで死ぬまで生活していけるのか、考えてみてください。ほとんど全員の方は、死ぬまでにどこかで病気をしたり怪我をします。今仕事があるから収入があるだけで、年齢を重ねてからのことは誰にもわかりません。
正社員になるにも、雇用されやすい年齢や年齢制限のように、ほぼ正社員として内定をもらうことが不可能な年齢も存在します。正社員として働きたいと思った方は、すぐに行動して、後悔しない人生にするために、真剣に考えてみてください。
【クズ脱却】フリーターから正社員になるための行動とは?
フリーターから正社員になるために、大切なことをご紹介していきます。フリーターでしっかりと礼儀やマナーを守って正社員のように働いている方もいるでしょう。しかし、その姿は面接や試験で見せることはできません。普段の立ち姿からもしっかりと正社員として通じるように、意識して実践してみてください。
社会性を身につける
社会性を身に付けることは、正社員としてだけではなく、社会人として備わっていなければならないことです。実際に、この「社会性」が身に付いていない方が多いからこそ、フリーターはクズという印象を与えてしまった可能性も高いのではないでしょうか?社会性とは、集団のなかで一員となってふさわしいような振る舞いや言動をすること。簡単に表すと、自分勝手な行動やチームを乱すような行為は社会性に欠けるいうことです。
社会性を身に付けるのは、文字にすると難しいかもしれませんが、自分が子供の時に親や学校の先生から習ったことを思い出してください。本来は、親からの教育で養われるものです。社会性とは、会社だけでなく学校生活や友達の関係でも大切なことです。
フリーターでも簡単に意識できる、社会性を身に付けていきましょう。
挨拶ができるようになる
挨拶は、誰にでもできることですが、社会性のない方やだらしのない方は無意識にしていない方が多いです。仕事するにあたって、同僚や上司、取引先に与える印象も大きく変わっていきます。社会人の基本は「挨拶」といってもいいほど大切なものです。相手から挨拶されるのを待つのではなく、自分から積極的に挨拶をしていくように意識してください。
感謝の気持ち、謝罪の気持ちを素直に伝える
同僚や上司と信頼性を高めるためにも、会話ではなく、気持ちを素直に伝えることができるかがとても重要です。「ありがとう」「すみませんでした」が伝えられない方は、相手もいい気持ちはしませんし、集団のなかで生活していくには不適合かもしれません。
約束、時間を守る
社会人として、基本的なことです。これができないと、正社員として働くことは難しいでしょう。自分が忘れっぽい、時間に遅刻しやすいと思う方や経験がある方は、時間より早めに家を出たり、起床すること。スケジュール帳を準備して、予定を忘れないようにする工夫をしましょう。信頼性を1番簡単に落としてしまう方法だということを理解しておきましょう。
協力すること、話し合う場などに参加する
社会性がない方は、相手と協力したり、相手の発言を聞けない方が多いです。会社という団体で働く以上、同僚や上司と協力することが1番大切です。そして、大勢の方がいる場所で自分の考えだけが通用するわけではありません。相手の意見や考えを尊重し、寄り添いながら話し合うことを意識しましょう。
自分勝手な方や相手を見下したり、否定ばかりする方は集団の仕事で成果をあげることは難しく、信頼を失って一緒に仕事をしてくれる方もいなくなってしまいますよ。
就活をして、面接を受ける
就活で最も、早く行動に移すべきなのは「面接・試験」を受けることです。採用試験を受けないことには、絶対に正社員になることはできません。「何から始めればいいのかわからない」「不安で試験よりも、勉強や他の準備をしよう」という気持ちも理解できます。
しかし、それではいつかで経っても自分に自信はつきません。面接をより多く応募して、回数や経験を積むことこそ、より身になる改善点が見えてくるのではないでしょうか。
フリーターからの就活には就職支援やハローワークを活用しよう
フリーターから正社員になるにあたって、就職支援やハローワーク、エージェントを使用しない限りは、正社員になれる可能性もとても低いです。コネや紹介で、内定をもらう方なかには存在するかもしれませんが、ほぼ自分には関係ない話として、自分で行動して正社員になれるように努力しましょう。
職業の希望や状況を理解してくれ、あなたにあった仕事を提案してくれるような担当者やエージェントに巡り会えるように、複数の会社の登録や話を聞くだけでもあなたにとってプラスな行動です。
フリーターは社会のクズではありません
結論、フリーターはクズではありません。確かに、お給料はシフトで決められた時間でしか払われず、支払いで貯金がままならない方も多いかもしれません。それでも、しっかりと仕事に責任感を持って頑張っている方も大勢いらっしゃいます。
フリーターこそが、他の方が寝ているときも休みの日だって働いているから、みんなが休日に食事に行けたり、簡単にコンビニで買い物ができます。全ての仕事は平等に大変ですし、厳しいこともあります。正社員だから偉い。フリーターだからクズ。という固定概念は捨てて、全員が人1人に対して、感謝と敬意を払って生きていきましょう。