就活は真面目にしているつもりなのになかなか仕事が見つからないと悩んでいる既卒者は多いものです。
既卒者が条件の良い企業に就職するためには転職サイトを活用するのがおすすめですが、転職サイトにはそれぞれ傾向や特徴がありますから、自分に適したサイトを選ぶことから始めなければなりません。
既卒者に特化した転職サイトをいくつかピックアップしてみましたので、参考にしてぜひ就活を成功させてください。
既卒者の就活では転職サイトを利用するのがおすすめ
既卒の人が就活をする場合には、大まかに言って「ハローワーク」「転職サイト」「転職エージェント」のいずれかを使って求人募集案件を探すことになります。
それぞれにメリットとデメリットがありますので、既卒の就活に最も有利な方法を選ぶことが大切です。
ハローワークは地元に密着した企業で活躍したい人におすすめ
ハローワークというのは厚生労働省が運営している期間で、正式名称は「公共職業安定所」です。
ハローワークは日本全国にまんべんなく配置されていますので、どうしても首都圏や都市部に集中しがちな民間の転職サイトや転職エージェントと違い、地方で就活をしている既卒者でも仕事が見つけやすいというメリットがあります。
一般求職者はもちろんのこと、子育てママやフリーター、障害のある人などに対してもそれぞれにコーナーを設置して独自の求人案件を紹介しているのもハローワークの特徴です。
とはいえハローワークに集まる求人は地元に密着した企業の案件が圧倒的に多く、全国的に展開している大企業の求人は数が限られています。
ですから既卒でも大企業や有名企業に入ってキャリアを積みたいという人にはハローワークよりも民間の転職サイト・エージェントの方が向いています。
マイペースで就活できるのが転職サイトの強み
転職サイトと転職エージェントはいずれも民間の「転職支援サービス」の一形態ですが、両者の違いは転職エージェントでは求人紹介から面接まで一貫したサポートが受けられるのに対し、転職サイトでは検索から応募・面接まで一切を自分で進めていく点にあります。
転職サイトで既卒が就活するメリットは何といっても閲覧できる求人情報の数が多いということです。
大手の就職サイトであれば、常時1万件以上の求人情報にアクセスすることができますから、幅広い選択肢の中から気に入った職場を選ぶことができます。
会員登録はほとんどの転職サイトが無料でできるばかりではなく、マイページにチェックインして就活の進捗状況をスケジュールを確認できるようになっていますから、就活の効率化という点でも転職サイトは役に立ちます。
転職エージェントと違って専任コンサルタントのサポートが受けられるわけではありませんが、求人応募や面接のスケジュール日程などをすべて自分で行えるので、転職サイトの方がマイペースで就活ができるのもメリットのひとつです。
既卒者は第二新卒とは違って現在正社員として働いているわけではありませんから、就活にも十分な時間を割くことが出来ますし、自分の判断で格好な職場を見つけることができます。
転職エージェントに登録はしたけれども限られた案件しか紹介してくれない、もっと数多くの求人募集の中から自分で企業を選びたいという人には転職サイトがおすすめです。
転職エージェントなら手厚いサポートを受けながら就活ができる
高校・大学を卒業して新卒で就職はしなかったけれども、アルバイトで生計を立てているという既卒の人も多いはずです。
アルバイトでの労働時間が長く、就活をしようにもなかなか時間が取れないという人は既卒向けの転職エージェントを活用するのも良いアイデアです。
アルバイトは長期的に続けられる雇用ではありませんから、既卒でも正社員として就職して安定した生活をしたいと望むのは当然のことですが、就活をするには膨大なエネルギーと時間が必要です。
ですから転職エージェントに登録しておいて、自分に合った案件を紹介してもらい、面接のスケジュール調整や年収の交渉に至るまですべてサポートしてもらえばプレッシャーをかなり軽くすることができます。
既卒で履歴書や職務経歴書を上手に書く自信がないという人も、転職エージェントであれば専任コンサルタントに職務経歴書の添削までサポートしてもらうことができます。
既卒者が転職サイトで就活する際の注意点
既卒者が転職サイトを使って就活する際には、あらかじめ知っておかなければならないポイントがいくつかあります。
転職サイトでは既卒の採用意欲があまり高くない
転職サイトで就活する上で知っておきたいのは、求人を出している企業が既卒に対する高い採用意欲を持っていないということです。
第二新卒であれば新卒で一度就職していますから社員研修なども済ませており、社会人としての基礎的なマナーができています。
このため第二新卒を雇用すれば社員教育にかかる費用が節約できると言うメリットがあるわけです。
ところが既卒の場合には正社員として働いた経験がありませんから、もし採用した場合には新卒と同様に一から教育をしなければならず、そのために多大な費用がかかります。
これが既卒が転職サイトに向いていない理由ですが、現在アルバイトをしている職場が希望する企業と同種でアルバイトでの経験が役に立つような場合には採用される可能性もありますから、消極的にならずに就活を進めていきましょう。
転職サイトの中には質の悪い既卒向け求人もある
転職サイトで就活を成功させるためには「既卒可」の案件を数多く扱っているサイトを選ぶことが肝心ですが、中には質の悪い案件もありますから十分に注意しなければなりません。
1万件以上もの求人を扱っているサイトでは、優良な案件だけに絞って登録者に紹介することは難しいのが現状です。
求人募集に書かれていたことと実情が違ったというケースもたまにはありますが、転職サイトでは基本的に就職した後ののフォローは行なっていませんから、自己責任で就活をしていくことになります。
【既卒の就活ならここ!】おすすめの転職サイト4選
転職サイトは全国に山ほどありますが、既卒でも就活のしやすいところを集めてみました。
日本最大級の求人データを擁する「リクナビNEXT」
既卒家フリーターの人に人気のある転職サイトが「リクナビNEXT」です。
リクナビNEXTは就活で有名なリクルートグループの一員で、サイトに掲載されている求人も4万近くに上りますので、数多くの求人の中から自分にぴったりのものを選ぶことができます。
既卒・未経験者歓迎の求人募集もたくさん見つかりますし、中には高収入の案件もありますので、フリーターで不安定な生活をしているけれども将来のことを考えて安定した企業に就職したいという人にはおすすめです。
リクナビNEXTは転職エージェントではありませんが、面接日程も簡単に調整できますから、現在アルバイトをしている人などもシフトを動かさずに面接を受けることができます。
既卒の女性なら「女の転職type」もおすすめ
女性で就活しているのであれば、既卒向け案件も豊富な「女の転職type」も登録しておきたい転職サイトです。
正社員・正社員登用ありの案件を数多く扱っているので既卒の状態から抜け出したい人にはぴったりな就活サイトです。
しかも好きな語学を活かせる職場や残業が少なめの求人を効率よく探し出すことができます。
登録した内容によって希望する条件にかなった企業をシステムがマッチングしてくれる機能もありますから、自分では気が付かなかった強みを引き出してくれる職場にめぐりあえる可能性もあります。
就職率が80%を超える注目の転職サイト「女子カレッジ」
女の転職typeと並んで既卒女性に人気があるのが「女子カレッジ」です。
フリーターや既卒など社会人経験があまりない女性を主な対象にしている女子カレッジは就職成功率が81.1%、入社後の定着率も91.3%と非常に高いので、着実な就活をしたい女性は登録しておけば損はありません。
エージェントではないので登録した場合でも専任のキャリアコンサルタントこそ付きませんが、就活メイクや面接・履歴書の指導を無料で受けることのできる就職講座も受けることができます。
正社員にこだわらないなら「リクナビ派遣」で就活
特に正社員として就職することにこだわっていないのであれば、「リクナビ派遣」も使いやすい転職サイトです。
リクナビ派遣で紹介されている求人の多くは派遣ですが、正社員と比較して遜色のないお給料がもらえる求人もたくさんありますから、一度のぞいてみるといいでしょう。
派遣の仕事であれば自宅近くで残業なしといった案件も数多く見つかりますし、有名企業や大企業への就職も夢ではありません。
仕事も大切だけれども自分の時間を大事にして生きていきたい人はリクナビ派遣で就活するのがおすすめです。
登録してから面接・就職に至るまでの流れがスピーディーなので、すぐに新しい職場を見つけたい人には最適な就活サイトです。
まとめ
既卒の就活ははっきり言って楽なものではありません。
条件のいい大企業に正社員で就職を希望していても、新卒や第二新卒の人と比較すると不利な面が多いのが既卒の現場ですが、だからといってあきらめてしまう必要もありません。
派遣などの形で憧れの会社に入って実績を上げれば正社員に登用される可能性もありますから、目標は高く掲げて就活に勤しむようにしましょう。
漫然と就活をするよりも語学やITの勉強をしてスキルを身につけるといった努力をすれば、おのずと道は開けてくるはずです。